Discrimination

日本でも、街頭で在日外国人に対して、「出て行け」などと連呼するヘイトスピーチが問題になっている。人種や国籍が多様化しつつある日本では、これからも、こういった差別的発言や行為を目にする機会が増えるだろう。

もし、あなたが公共の場所で、人種差別を目にしたらどうするのがベストなのだろうか!? そんな時のためにも、SNSに投稿された ‟差別への対処法” が、賢すぎて誰にでも実行できるものなので、紹介したいと思う。

・差別発言をする人と遭遇したらこうするべき!

Facebookに ‟差別に対する素晴らしい対処法” を投稿し注目を集めているのは、インドのコルカタ出身のウディティ・シェインさんだ。彼女は英ケンブリッジ大学を卒業し、現在は、米マサチューセッツ州のハンプシャー大学に勤務している。

外国で勉学に励んだ後、新たな国へ移住して仕事に従事する彼女は、今までに様々な差別を目にしたことがあるだろうし、彼女自身が差別の標的になったことがあるかもしれない。そんな彼女が伝える ‟差別への対応法”は、誰の心にも訴えるような平和的なものなのだ。

・差別のターゲットになっている人に話かけよう!

まず彼女は、「差別発言をする人と対立しないこと」と、注意を呼びかけている。公共の場で、他人に向かって差別発言をするような人は、人と対立することやケンカを望んでいることが多い。

そんな人と衝突すれば騒ぎが大きくなるばかりか、矛先が自分に向いたり、身体的に傷つけられてしまう可能性だってある。そこでウディティさんは、「差別発言をしている本人ではなく、ターゲットになっている人に話しかけましょう」とアドバイスしている。

というのも、差別主義者が誰かを標的にする場合、グループではなく一人でいる人を狙う場合がほとんどだからだ。

・グループで固まれば、差別発言をしていた人は逃げ出す可能性が!

差別を受けている人に自己紹介をして握手をし、天気の話でもなんでも良いので、とにかく会話を続けること。できれば、近くいる他の人にも声を掛けて数人のグループで固まれば、騒ぎを始めた当人は逃げ出す可能性が高いからだ。

ウディティさんは、中東女性が頭に被るヒジャブを身に着けた少女が、電車で酔っ払いの男にからまれ、‟テロリスト” 呼ばわりされている場に遭遇したことがあるという。すかさず、ウディティさんが少女の隣に座って話しかけると、男は興味をなくして去っていったそうだ。

自身の経験から語る彼女の ‟差別への対処法”は、本当に賢く平和的だし、差別発言をされた人に、「自分は一人ではない」という安心感も与えることができる。もし、差別を目にしたら見てみぬふりをせず、ぜひ、ウディティさんを見習いたいものである。

参照元:Facebook @Uditi Shane
執筆:Nekolas
Photo:Wikimedia Commons