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「押してもダメなら引いてみな」という言葉があります。全くもってその通り! 目の前にドアがあったとして、押しても開かないなら、十人中十人が引くことを試すはずです。これはドアの開け閉めに限らず、色恋においても基本中の基本……、かと思いきや、押しても引いてもダメなケースも存在するようです。

・ご相談内容(タラレバ熟女さん・30代)

「イケメン・リッチ男性を好きになってしまいました。私から誘えば会ってくれますが、彼から誘ってくることはありません。友人に相談したところ、『人間とは追えば逃げる生き物だが、こっちが逃げれば追ってくる生き物だ』と。

確かにと思って、私からは一切誘わないようにしました。かれこれ1カ月近く経ちますが、いっこうに追いかけてきません……。……一体どうなっているのでしょうか?」

・「追えば逃げる、逃げれば追う」に該当しない特殊部隊の存在

ご友人のアドバイス、「追えば逃げる、逃げれば追う」は、確かに色恋の法則として有効です。筆者も、恋愛相談を受けるたび、決まり文句のように繰り返し説いてきました。

が、ごく稀に、この法則が通用しないタイプが存在します。追いかける必要のない星の下に生まれた、特殊部隊の人々です。相手男性はおそらく、その特殊部隊の一員なのでしょう。

・特殊部隊のモットーは「去る者追わず、来る者拒まず」

ご相談内容をお読みする限り、相手男性はイケメンで、しかもリッチとのこと。こういったタイプは、追いかける必要に迫られていないのです。タラレバ熟女さんを追いかけずとも、次なる女性がすぐに登場するでしょうから。彼が所属する特殊部隊は、「来る者拒まず、去る者追わず」をモットーとしているのです。

・来る者拒まないだけ貴重な存在!

来る者拒まず部隊の隊員を攻略するには、「押しかけ女房作戦」が一番です。なんてったって、来る者は拒まないのですから、その部分を上手に利用しましょう。現に、「私から誘えば会ってくれます」とのこと……。

世の中には女性側から誘っても、華麗にスルーする男性がごまんと存在します。いまや、「据え膳食わぬは男の恥」が通用しない時代なのです。そんなご時世、誘えば応じる相手男性は、超・貴重な絶滅危惧種!

「彼から誘ってほしい」という乙女心はわかりますが、その点に関しては、こんな風に考えましょう。「イケメンでリッチな彼には、自分から誘うという初期設定が組み込まれていないのね」と。

タラレバ熟女さんから誘わなくなって、かれこれ1カ月とのこと! これ以上、「逃げれば追う」を続けても、事態は変わらないです。男性側から誘われたい気持ちは封印し、惚れた弱みってことで、自分からガンガン誘いましょう。

コラムニスト:菊池美佳子
イラスト:Rocketnews24

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