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何事も「日本一」と呼ばれるのは素晴らしいことだ。その分野においては誰にも負けない……ある意味、富士山や東京スカイツリーと同じ肩書きである。そんな「日本一」の肩書を持つラーメン屋が、愛知県に存在することをご存じだろうか?

その店の何が日本一なのか……。ずばり言うと「濃さ」である。それは味ではなくスープの濃度だ。見た目のインパクトもさることながら一口食べた瞬間、あまりの衝撃に大切な何かに気づいたようだった。今回は、そんな素敵体験が出来るラーメン店をご紹介しよう。

・男の行列

愛知県安城市のJR東刈谷駅から徒歩10~15分。交通量の多い通り沿いにそのラーメン屋はある。店名は「大岩亭(おおいわてい)」。手作り感溢れる黄色い看板が目印で、記者は開店30分前に到着したがすでに20人以上の行列が出来ていた。

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こちらのお店はテレビやネット上でも話題になっており、毎日のように多くの客が訪れるという。そんなスポットだけに気合いを入れて行列の仲間入りをしてみたところ、意外な落とし穴にハマった。

・ラーメンを超越した物体

並び始めて1時間半……列が動かない! 当日の気温は30度をゆうに超え汗ダラダラ。ようやく席についた時には「カキ氷」を食べたくなったが、そんなものはナッシング。注文すべくは『大岩ラーメン特鳥(税込900円)』である。何でも噂ではスープにレンゲが立つほどの濃さとのことだが、「そんなわけないっしょ」と思った。だがしかし……。

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「で、出たァァァァァ――――ーッ!」

もはやどの部分に目を奪われるという話じゃない。丼を覆いつくすスープはブクブクと泡が立ち、まるで地獄のような光景だ。もちろん、中身には麺とチャーシューも入っているのだが、存在をまるで確認できない。これは一体何なのか……とにかく「ラーメン」という概念を超越した “すごい物体” を食べようとしていることだけはわかった。

・未知との遭遇

店員さんによると、スープは鳥のコラーゲンと豚の骨髄を煮込んで作り上げたものだという。箸がズブズブと入る感覚が何とも言えない。麺をすくい上げてゆっくりと口へ運ぶ。ドロドロの何かを「これはラーメン、ラーメン」と自分に言い聞かせながらパクッと一口食べてみた。すると……。

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口の中の水分がなくなっていく……その瞬間に脳がクラッシュ! 今まで理解していたラーメンのイメージが全て覆った。もはや「濃い」とか「ウマい」「マズい」なんてどうでもいい。これは未知の食べ物だ! スゲェェェーーーーッ!!

未知との遭遇を果たし、記者は日本の広さを改めて感じた次第である。この世は果てしなく広い……まだまだ出会ったことのない未知のものばかりだ。自分がどれだけ小さな世界で生きてきたか、それを大岩亭が教えてくれたのだろう。興味がある人は、ぜひこの衝撃の出会いを体験してほしい。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 大岩亭
住所 愛知県安城市緑町1-16-9
時間 11:00~14:00 / 17:00~21:00
休日 月曜日

Report:りょう
Photo:RocketNews24.
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▼大岩亭には、開店30分前にもかかわらず長蛇の列
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▼「日本一濃いラーメン」と呼ばれる「特鳥シリーズ」は全7種類。他に、普通の豚骨ベースのラーメンもある
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▼出たぁーーーーーーーッ!!
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▼この衝撃の破壊力! よく見るとブクブク泡立ってて地獄のよう
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▼チャーシュー発見! 豚バラを使用とのこと
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▼レンゲ、立ちまっせ
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▼お代わり自由なご飯も沈みませんで
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▼未知との遭遇をぜひ!
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