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店の外観は店の顔。メニューと同じく、売上を左右する大事な要素だ。初めて訪ねるお店であれば、できるだけ清潔な雰囲気が漂うお店を選びたいものである。だが、すべてのお店にこの考えが当てはまる訳ではない。

・このままでいい

店構えが決してきれいとは言えなくても、ウマい料理を提供してくれるお店はたくさんある。特に地元馴染みのお店であれば、小汚いくらいがちょうどいい。東京・大久保の「小さなカレー家」も安くてウマい味な店である。外観はこのままで良いのかもしれない。

・看板ボロボロ……

お店はJR大久保駅南口から徒歩2分程度のところにある。何も知らなければ、店の外観に一瞬ひるむはずである。なぜなら、軒に掲げられたお店の名前が、長年の風雨で色あせて剥がれ落ちかかっているからである。おそらく元は黄色地に黒い文字で「牛すじカレー 小さなカレー家」と書かれていたはず。それがボロボロになっているのだ……。

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・昼時に混雑

何も知らなければ、「つぶれたお店かな?」と思ってしまうかもしれない。しかしお店にはひっきりなしにお客さんが出入りしている。外観からは想像もつかないほど、客が出たり入ったり。人気店なのである。昼過ぎに訪ねると、満席状態。しばし待って席に着くことができた。

・牛すじカレーを頼むべきだった

お店の売りは、店名にも掲げられている牛すじカレー。常連さんは漏れなくこれを頼んでいる。私(佐藤)もそれに習って同じものを頼めばよかったのに、つい魔がさして違うものを頼んでしまった。みそ焼きカレーなるものを注文したのである。あとからわかったことなのだが、これに牛すじを追加すれば最高だったに違いない。

・なぜかムー推し!?

さて、カウンター席につくと、テーブル下の物置に雑誌が置いてあることに気が付いた。私の席にあった雑誌は有名オカルト誌の「ムー」だ。飲食店でムーを置いているとは珍しいな。そう思って、他の席の物置のあたりを見てみると……。あっちもこっちも、置いてある雑誌は全部ムーじゃないか! なぜムーを推しているんだ!? ちょっと驚いたのだが、ムーを読みながらカレーを待った。

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・良心的価格

そうして出てきたカレーを見て、ちょっとその量に驚いた。並盛でも成人男性なら十分に満足の量である。私はみそ焼きカレーの並(600円)を頼んだのだが、定番の牛すじカレーの並(400円)でも同じくらいの量はある。今のご時世、400円でこの量を出すのは大変なはずである。なんて良心的なお店なんだろうか。

・毎日食える!

カレーは昔馴染みの欧風。コクが強く、かすかに辛味を感じるタイプだ。家庭的な味で毎日食べても決して飽きることはないだろう。これにトッピングのみそ焼きがとても合う! カレーとみそ、いずれも味がかなり強いのだが、ケンカすることなく調和してお互いの美味しさを高めているようにさえ感じた。

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・みそ焼き + 牛すじで最強!!

本当なら牛すじカレーを食べるべきだった。失敗したと思ったのだが、食べ終わる頃に牛すじを追加できることに気が付いたので、次回はみそ焼き + 牛すじでこのお店最強のカレーを堪能したいと思う。正直、また行きたいと思う店は、意外と少ないのだが、ここは必ず足を運びたいお店だ。

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・今回紹介した店舗の情報

店名 牛すじカレー 小さなカレー家
住所 東京都新宿区百人町1-24-10
営業時間 11:00~17:00
定休日 日曜日

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼小さなカレー家のみそ焼きカレー(三種ミックス 並盛 600円)
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