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「氷の上に大量の熱湯を注ぐと、氷は溶けて水になる」──これは、常識と言っていいだろう。では、氷の上に溶岩を垂らしたらどうなると思う? 溶岩とは、もちろん火山の “あの溶岩”だ。

私(記者)は、「氷が一瞬で水になってしまう!」と思ったのだが、結果は全然違った! まさか、こうなるだなんて!! ……気になる答えは、実際に実験したYouTube の動画「What Happens When Lava Meets Ice?」で確認してみよう!

・分厚い氷の上に人工溶岩

動画を公開しているは、科学をテーマにした映像を数多くアップしている『Science Channel』。早速、その内容を確認してみると……見るからにアッツアッツの人工溶岩が、重さ276kg、厚さ約1.8メートルの氷の上にドバーーっと流し込まれる。

おい、大丈夫か? 氷が一瞬で溶けなくなり、溶岩がその周囲にある全てを溶かしてしまうのではないか? と思いきや!

……実際は、そうならなかった! 結果から先に言うと、氷に触れた溶岩からブクブクと泡が発生。そして時間が経つと、泡が黒い風船のようになり、よりグロテスクな姿になったのである。

・なぜ、泡ができるのか?

泡が出来る仕組みを、簡単に言うとこうだ。溶岩の温度はとても高いため、それに触れた氷は水にならず、気化する。つまり、水を通り越して水蒸気になるのだ。その水蒸気が、上に覆いかぶさる溶岩を押しのけて逃げようとするため、泡が出来るのだという。

・元々は約4年前に行われた実験

実は、この実験は元々アメリカのシラキュース大学が約4年前に行い、話題を呼んだもの。その実験動画に解説等が加えられ、今回改めて『Science Channel』よりリリースされる運びとなったらしい。

そして新たな動画は、元動画が以前に一度公開されたにもかかわらず、アップから2週弱で再生回数74万回を突破。人々の関心の高さをうかがわせる結果となっている。

とにかく、その興味深い映像を是非とも自分の目でご確認あれ!

参照元:YouTubevimeoMetro(英語)
執筆:和才雄一郎

▼こちらが最近改めて公開された動画