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つい先日、いつものように近所の牛丼屋でメシを食い、帰り際に「あ、いま履いてるパンツに穴があいてるから、オニューのパンツでも買うか……」と思い出したので、そのままフラリと新宿2丁目にある お気に入りのショップに立ち寄った。

そこに売っているパンツたちは、実はとてもカッコイイ。とてもスタイリッシュで、そこそこ安いくせに、履き心地もグッドなのだ。ということで、いつものようにオニューのパンツを買ったところ……これが「オレ史上最高のパンツ」だったのである!

・いろいろ “仕掛けてくる” のでピョン吉と命名

価格は1000円。迷彩柄がカッコイイ。ガンダムみたいなマークもカッコイイ。カタチは「超ローライズ」のボクサーブリーフといった感じで、装着後の見栄え的にもグッドである。だが、このパンツの真の魅力はルックスではない。

まるで……まるで……パンツが生きているかのように、いろいろ “攻めてくる” のだ! よって、私はこのパンツを「ピョン吉」と勝手に名付けている。何がどうスゴイのか、今から簡単に説明してみよう。

・最初はマジメに仕事をこなす職人気質

まず、初めてピョン吉をはいたときには、真のピョン吉は出てこない。あくまでマジメなピョン吉モードであり、ピョン吉パンツの「履き心地」を、無言で……何も言わずに私に伝えている。

たとえば、私がピョン吉(パンツ)に対し、「おまえの股間部分のホールド感……すごい! まるで “卵の殻” の中に、自分の “すべて” が収まっているようだ!」と、ねぎらいの言葉をかけても、ピョン吉は「ども!」といった感じ。

私が「ケツも……すごい! なぜこうも、自分のオシリが “プリンッ” と見えるのだろうか! なんという可愛いオシリ! こんなオシリを演出するなんて……お前、すごいな!」と叫んでも、ピョン吉は「当然っす!」といった塩梅(あんばい)だ。

寡黙な職人。イイ仕事だけを無言でこなす仕事人、それがピョン吉。しかし、こんなマジメなピョン吉の態度は、洗濯後の「2回目」から豹変する。なぜか攻めの姿勢に入るのだ。何が起きるのかというと……ズバリ、“ケツに食い込んでくる” のだ。

・ケツに食い込む いたずら野郎

少しずつ、少しずつ……1ミリずつ……ピョン吉はオシリの部分を食い込ませてくる。「ハッ!」と気づいたら、ズボンの中で片ケツ全開なんてことは日常茶飯事。そのたびに、私は「ちょっ……! おぃ……や、やめろよぉ……」と、ひとりつぶやく。

少しでも激しい動きをしたら、ピョン吉も激しく攻めてきて、「ムハッ」と気付いたらTバック状態になっていたこともある。“さりげな1ミリ” どころか、前屈した瞬間に、一気に、ひと思いに! ……「シュッ!」と尻の谷間にパンツを食い込ませてきたこともある。

「やめろって! マジで! もう、油断も隙もあったもんじゃないよ、まったく……」

──そうつぶやきながら、今日も私はトイレに入り、パンツのシリ部分を「スタート位置」に戻している。本当に困ったパンツだピョン吉ってやつは。洗濯での縮みで豹変したのか。それとも……最初から “生きていた” のか。それについては謎である。

ともあれ、こんなに楽しめるパンツに出会えた奇跡に、心の底から感謝したい。ちなみに、つい先日、2枚目も購入した。かわいい後輩にもプレゼントした。3枚目を買おうとしたら……なんと売り切れだった。今、激しく焦っている。心の底から増産希望だ。

Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

▼お気に入りのショップでは、いつもこの紙袋に入れてくれる
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▼これがピョン吉だ。ほかにも色々な迷彩柄がある
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▼メーカーも分かった。中国メーカーだった
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▼メーカーの公式サイトを見ると、なにやらウホッとした感じだった
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▼時には、このメモを渡して誰かに買ってきてもらうときもある
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