数年前に登場し、すでにラーメン・つけ麺の1ジャンルとなったベジポタ系。ベジポタとは「ベジタブル」と「ポタージュ」のこと、その名前の通り野菜のうま味と異常なまでの濃厚さが売りである。

濃厚スープは美味しいだけでなく、冷めにくいとメリットがあることが判明。寒い季節にはふはふつけ麺を食べたい! ベジポタ系で有名な「えん寺グループ」の「二代目えん寺」に行ってみた。

ちょっと小さ目な店内、運よく座れた記者はつけ麺(790円)を注文。しばらく待って出てきたのは胚芽麺と超濃厚ドロドロスープだ。鼻にツンとくるくらい濃いスープは、はっきり言ってそのまま飲めるレベルではない。

「むむ、これは大丈夫なのか」と思いつつ麺と食べてみると、見た目ほどコテコテでなく美味しい! トンコツ、鶏ガラ、鰹、鯖などをベースにとろとろの野菜ペーストで作られたスープは濃いはずなのに、麺をからめると胚芽の素朴な香ばしさが立ち、とても食べやすい。かめばかむほど味わい深くなるのである。

そして驚いたのはスープがほとんど冷めないということだ。濃厚なドロっと感が、ちょうど餡かけのようになって中のスープを外気からガードしてくれる。冬場は室内とは言え、人の出入りがある店内ではゆっくり食べていてはスープだって冷めてしまう。ベジポタ系は最後まではふはふ食べられる寒いときにぴったりのジャンルだと言える。

ただ、人によってはちょっと濃すぎると感じるかもしれない。その場合は麺につけるスープの量を減らすか、割りスープで少し薄めてもいだろう。多少割ったくらいでドロドロ感が失われることはない。それが「二代目えん寺」のベジポタスープなのだ。
 
・今回ご紹介したお店のデータ
店名: 二代目えん寺
住所: 東京都中野区中野5-62-7

参考リンク: 食べログ
 
写真: RocketNews24.

▼外観、お昼時は行列になっていることも!
▼つけ麺(790円)、スープは超どろどろです
▼普通の麺(奥)と胚芽麺(前)、色が全然違う!
▼お店からの説明、ほー! ベジポタと胚芽麺には他にもいろんなメリットが!