円安のせいなのか、最近は至るところで「物価が上がった」「値上げラッシュ」などと耳にする。純粋な値上げではないものの、セブンイレブンで2022年12月9日から発売開始となった『中華蕎麦とみ田監修 金の濃厚つけめん』は、なんと1人前516円もするという。

そのまま食べられる弁当ならば普通に理解できるが『金の濃厚つけめん』は冷凍食品だというから驚くしかない。ついに冷凍つけ麺までセレブ食になってしまったというのか──。果たして『金の濃厚つけめん』はどんな仕上がりなのだろう?

・10年前は158円

かつて「セブンの冷凍つけめん」といえば “コスパ最強” の代名詞的食材であった。内容量や具材などが違うため一概には言えないが、10年前の2012年は「つけ麺(具材無し)」が1食158円で販売されていたと、大昔のロケニューに書いてあった。

今回ご紹介する『中華蕎麦とみ田監修 金の濃厚つけめん』は、単純に当時の3倍以上の価格設定。「さすがに冷凍つけ麺に500円は出せない」という人も出てくるであろう、なかなか強気なお値段である。

一方で “500円の壁” についてはセブン側も重々承知しているハズ。それでもあえて516円にしたということは「それ以上の価値がある」と判断したということなのか? これは1度確かめる価値があるハズだ。

・爆裂ボリューミー

というわけで、セブンで『金の濃厚つけめん』を購入。しつこいようだが1人前516円である。「普通にウマい」「結構ウマい」程度では許されない……なんて思いつつ『金の濃厚つけめん』を手に取ったところ……


分厚すぎぃぃいい!


麺の内容量は400グラムとのことだが、簡単に言えば麺2個分!! ちょっとしたプラモデルくらいの大きさと申し上げていいだろう。「500円も出して腹が満ちない」では話にならないから、まずボリューム的には合格だ。

で、金の濃厚つけめんは「麺」と「スープ」のシンプルな構成である。麺は電子レンジで温めて、スープは熱湯で湯せん。レンチンしてアツアツの麺を水でしめる際は、穴が空いた袋がザル替わりになるところも嬉しいポイントだ。

・いざ実食

調理時間はざっと7~8分。完成した麺は、文句なしの超極太麺! 麺の太さがわりばしくらいあっぞ!? スープもドロリと見るからに濃厚系で、魚粉系の香りがプンプン漂ってくる。これは期待大!! スープにたっぷり浸してから食べてみると……


はい! めちゃめちゃウマい!!


スープは甘みが強いタイプのド濃厚な味わいで、それが極太麺に絡みつきまくっている。麺も麺でそのスープに負けない食感と食べ応えで、そんじょそこらの店で食べるつけ麺のレベルを軽く超えていた。もう1度言おう……めちゃめちゃウマい!

過去にセブンで発売されていた弁当タイプのつけ麺も食べたことがあるが、味だけなら『金の濃厚つけめん』は「セブン史上最高にウマいつけ麺」と申し上げていいのではなかろうか? これは516円しますわ……と納得するしかない完成度である。

・もはや店レベル

確かにかつての冷凍つけ麺には、他の商品と比較しても迷わずに購入できる気軽さがあった。一方で『金の濃厚つけめん』の比較対象は、もはや店なのかもしれない。1度食べれば「そんじょそこらの店よりウマい」の意味をご理解いただけるハズだ。

というわけで、セブンの冷凍食品『中華蕎麦とみ田監修 金の濃厚つけめん』はかなりガチなつけ麺である。516円をどう捉えるかは人それぞれだが、店のつけ麺と比較するならば「コスパ最強」と申し上げていいだろう。

参考リンク:セブンイレブン
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.