日本だけでなく、世界各地の女性を魅了するK-POP。先日ご紹介したように、アメリカでの人気も高く、多くのアメリカ人女性がK-POPアイドルに夢中になっている。しかし、K-POPの何が彼女たちをそこまで魅了しているのだろうか?

ということで今回、2011年10月23日にアメリカ・ニューヨークで開催された「SMTOWN LIVE」に来ていたアメリカ人女性たち(男性も少し)K-POPの魅力、そして韓国アイドルと日本アイドルの違いについてインタビュー取材してきた。

彼女らの声は、K-POPがなぜ世界で人気を博しているのかを考える上で非常に役立つものとなるだろう。それでは、J-POPとの違いも考えながら、今回のインタビューを見ていってほしい。
 
【あなたが好きなK-POPグループのいいところを教えて下さい】
*年齢の後に書いてあるのが、その人が好きなK-POPアイドルの名前

スナイさん(21歳、SUPER JUNIORのドンへ、上の写真の一番右にいる女性)
「ダンス、歌など、SUPER JUNIORの全てが好きです」

クリスタルさん(23歳、SUPER JUNIORのイェソン、上の写真の右から2番目にいる女性)
「ユーモアがあるところです」

コートニーさん(25歳、SHINeeのテミン、上の写真の左から2番目にいる女性)
「彼らの歌、性格が好きです」

ダニエルさん(25歳、SHINeeのミンホ、上の写真の一番左にいる女性)
「彼らの歌が好きです」

ジェネシスさん(15歳、SHINeeのテミン)
「彼らはダンスが上手く、可愛いく、そして見た目が最高に素晴らしいです」

ニコルさん(16歳、東方神起のユンホ)
「私は東方神起のユンホが特に好きなのですが、彼は性格がよく、ハンサムで、ダンスも上手く大好きです」

マイラさん(18歳、SUPER JUNIORのシウォン)
「SUPER JUNIORのダンス、そしてかっこいい衣装が好きです」

ジェシカさん(23歳、SHINeeのテミン)
「ダンスが上手く、そして見た目が素晴らしいです」

ジェフさん(男性24歳、SHINeeのキー)
「僕はSHINeeのダンスを学ぶのが好きです。彼らのダンスは他のK-POPアイドルとは違っていて、とてもユニークです。メンバー全員が同じダンスを踊っていても、それぞれが自分のテーストを加えて踊っていて、素晴らしいと思います。それから僕はSHINeeのキーが好きなのですが、彼は自分に自信を持っていて、そして面白い!(笑)」

ローレンさん(14歳、東方神起のユンホ)
「音楽の才能に長けているところ、ダンスが上手いところ、そして彼らの性格が好きです」

リタさん(35歳、SHINeeのジョンヒョン)
「SHINeeのダンスや歌には、他のグループと違った独特の良さがあって好きです。特に彼らのダンスはとても滑らかで、他のダンスロボットとは一線を画しています。でも本当は、私は歌手のピの方が好きなんです(笑)」

ジョイスさん(19歳、少女時代のテヨン)
「歌とダンス、そしてユーモアがあるところです」

エリックさん(男性19歳、少女時代のジェシカ)
「美貌、歌、ダンスなど、少女時代の全てが好きです」
 
【K-POPの良さは何ですか?】
スナイさん(21歳、SUPER JUNIORのドンへ)
「K-POPはとてもキャッチーで、そしていろんなタイプの音楽があるところです。それから、K-POPアイドルはとても長い期間トレーニングを受けていて、歌、ダンス、そして演技やラジオ司会など様々な才能に長けています」

*キャッチャー(catchy)…覚えやすい、引き付けられやすいなどの意味

コートニーさん(25歳、SHINeeのテミン)
「K-POPアイドルのとても勤勉なところが好きです」

ニコルさん(16歳、東方神起のユンホ)
「K-POPの歌詞は本当に素晴らしいと思います。彼らが歌のなかで伝えようとしていることに心打たれます」

ジェネシスさん(15歳、SHINeeのテミン)
「K-POPのなかで登場するファッションが素敵です」

ジェフさん(男性24歳、SHINeeのキー)
「K-POPは聴いても、踊っても楽しい。そういう人々を楽しませる要素をK-POPは持っています」

ジェシカさん(23歳、SHINeeのテミン)
「韓国語が分からなくても楽しめる魅力がK-POPにはあると思います」

ローレンさん(14歳、東方神起のユンホ)
「K-POPはオートチューンをあまり使わず、ハモリなど本人たちの歌唱力で勝負しようとしています。アメリカではクラブミュージックを意識するあまり、オートチューンを使いすぎています。それからK-POPは歌とダンスが完璧にマッチしていて、この曲にはこのダンスしかないというような最高の組み合わせで作られています。またK-POPの歌とダンスはとても覚えやすくて、好きです」

リタさん(35歳、SHINeeのジョンヒョン)
「娘のローレンが、K-POPのダンスをよく踊っているので、エクササイズにいいと思います(笑)」

エリックさん(男性19歳、少女時代のジェシカ)
「歌や踊りがとても覚えやすく、キャッチーなところですね。僕自身も少女時代のダンスをたまに踊りますし」

ジョイスさん(19歳、少女時代のテヨン)
「一度聴くと頭に残り、とてもキャッチーなところが国に関係なく、世界中で愛されている理由ではないでしょうか」
 
【韓国のアイドルと日本のアイドルの違いは何ですか?】
スナイさん(21歳、SUPER JUNIORのドンへ)
「日本のアイドルは明るく元気なイメージがあります。例えば女性アイドルグループを考えた時に、日本アイドルはいつも制服を着ている可愛いイメージがあります。その一方で韓国アイドルはセクシーなイメージがあります」

コートニーさん(25歳、SHINeeのテミン)
「私は日本アイドルのファンでもあるのですが、韓国のものはR&Bやテクノの感じ、日本のものはロックやポップな感じがします」

ニコルさん(16歳、東方神起のユンホ)
「韓国アイドルのダンスの方が素晴らしいと思います。見ていてそのダンスを踊りたくなりますし」

ジェシカさん(23歳、SHINeeのテミン)
「日本のアイドルの方が、キュートなイメージがあります」

ジェフさん(男性24歳、SHINeeのキー)
「韓国アイドルの方が、自分の限界に挑戦しているイメージがあります。日本アイドルは安全な道を進み、可愛らしいイメージがあります」

ローレンさん(14歳、東方神起のユンホ)
「日本のアイドルは、才能よりイメージを重視する傾向にあると思います。その一方で韓国のアイドルは、才能を伸ばすことに重きを置いていると思います」

エリックさん(男性19歳、少女時代のジェシカ)
「韓国アイドルの音楽の方が、滑らかで聴きやすいです。それから韓国の方が女性アイドルグループの数が多く、たくさんの選択肢の中から自分の好きなアイドルを選べるという良さがあります」

ジョイスさん(19歳、少女時代のテヨン)
「韓国アイドルの音楽の方が、キャッチーですね」

いかがだっただろうか? 個人的にはインタビューをしてみて、米国ファンたちが「歌やダンスが覚えやすい、頭に残りやすい」と言っているのが印象的だった。きっと製作側もこれを狙って曲やダンスを作っているだろうし、またこれこそが言語の壁を越えて、K-POPが海外でウケている理由なのであろう。

みなさんは今回のインタビューを見て、何を感じただろうか? ぜひこの機会にK-POPの魅力とは何なのか考えてみるといいだろう。

(文、写真=田代大一朗

▼こちらがインタビュー動画

▼左からマイラさん(18歳、SUPER JUNIORのシウォン)、
ニコルさん(16歳、東方神起のユンホ)、ジェネシスさん(15歳、SHINeeのテミン)

▼左からジェフさん(24歳、SHINeeのキー)、ジェシカさん(23歳、SHINeeのテミン)

▼左からリタさん(35歳、SHINeeのジョンヒョン)、ローレンさん(14歳、東方神起のユンホ)

▼左からエリックさん(19歳、少女時代のジェシカ)、ジョイスさん(19歳、少女時代のテヨン)

▼こちらがインタビュー動画