台湾のHTC社は3月末に開かれた「CTIA WIRELESS 2011」で、今夏をめどに裸眼3D(立体視)ディスプレイを搭載したAndroidスマートフォン「HTC EVO 3D」の発売を発表した。モバイル市場で半ば独走状態にあるアップルが、これを黙って見過ごす訳がない。ある情報筋によると、アップルは独自の3D技術を、すでに特許庁に申請しており、3D版のiPod touchの発売を計画しているとの噂がある。

この情報は、アップル社の情報を専門的に扱う「Apple Insider」に3月31日付けで掲載されていたものだ。それによると、アップルは3月の最終週に、米国特許庁に3D画像用のシステムとセンサーの特許を、すでに出願したという。そして提出した文書には、2つのカメラを搭載した機器の計画が、詳細に書かれていたとのことだ。

これらの制作に関与したとされるある会社は、3Dのための独立したセンサーとハードウェアを用いると明かしている。さらに、IT系情報サイトの「Boy Genius Report」は今年の初めに、「3D iPod touch」の計画についての情報を得ているそうだ。

今年秋には、「iPhone5」の発売も噂されているのだが、果たして、アップルはどのタイミングで3Dディスプレイを搭載したモデルをリリースしてくるのだろうか。今後の動向に注目したい。

参照元:BGR,Apple Insider(英文)