バンドマンは金がない。当てはまる人材が多すぎて常識みたいになっているが、私(中澤)も例外ではなく、20代の頃はマジで金がなかった。電気が止まったり水が止まったりするエピソードには事欠かない。

だが、何が止まっても飯だけは止められない。そこでなるべく安上がりでお腹いっぱい食べられる方法を探すのだが、そんな20代の私が下北沢でライブがある日に行っていたのがパキスタン・インドカレー屋の「2×2=8(ににんがよん)」である。

・オススメのカレー

インド系料理の店でおかわり自由と言えばナン。これはサービスとしてよくあるけれど、この店はカレーも野菜もシシカバブまで食べ放題なのが良かった。しかも、そんなビュッフェが当時は平日ランチで税込1000円以下だった。なんなら最初に出会った時は800円以下だった気がする。

カレーは何種類もあるけど特別ウマイわけじゃない。ただ、何よりも安さの時代、下北沢に来る度に食べていて、何度も食べるうちに、バターチキンカレーの味が安定していることに気づいた。「2×2=8(ににんがよん)」のバターチキンカレーに何度救われたか分からない。

・いまだ健在

っていうか、「8(よん)」って堂々と間違いすぎだろ。わざとなのだろうか? 何か深い意味があるのか? その不条理さもまた味であった。

あれから20年が経ったけど、「2×2=8(ににんがよん)」はいまだ健在。昔は近所に「ハイラインレコーズ」というインディーズレコードショップがあってのう。そこから輩出されたのがBUMP OF CHICKENなんじゃ。

・時は流れて

思わず下北沢老人会ぶってしまったが、それだけの時が経っているゆえに、「2×2=8(ににんがよん)」のランチバイキングも税込1210円になっている。時代を考えると、いまだにコスパはキープしていると言えるだろう。

で、現在のバイキングメニューはカレー3種、焼きそば、サラダ、ココナッツデザート。ご飯は白ご飯とビリヤニがあって、ナンは店員さんに注文する形でおかわり自由。

・ビリヤニの味

改めてひと通り食べてみたところ、ビリヤニは有名店みたいな日本人の舌に合わせた感じじゃなく、御徒町のアジア食材店でパックで売ってるビリヤニの味

相変わらず、カレーはバターチキンカレーが安定していた。カレーは5種のうちから3種日替わりだけど、バターチキンカレーは大体ラインナップされている。

そんなわけで2周目は20年通ってる私の鉄板の組み合わせで攻めた。つまり、ビリヤニ+バターチキンカレーオンリー。派手な味ではないけどバターチキンカレーと合わせると飽きないビリヤニではあるのだ。

なお、バイキングを注文するとワンドリンク制みたいな流れでドリンクを聞かれるけど、別にワンドリンク制というわけじゃない。流れが自然すぎて注文しなきゃと思う人もいるかもしれないが実は拒否も可能なので、その時の気分で大丈夫だぞ。

・今回紹介した店舗の情報

店名 2×2=8(ににんがよん)
住所 東京都世田谷区北沢2-14-14 ハニー下北沢2F
営業時間 11:00~22:30
定休日 無休

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼ドリンクも別に高いわけではない