2020年4月17日に予約開始となった、アップルの新しい携帯端末「iPhoneSE」。ドコモ・au・ソフトバンクの大手通信3社は、発売開始日を5月11日に延期することを発表した。幸いアップルは予定通り4月24日に発売を開始しており、予約した私(佐藤)の手元には同日に届いた!

iPhoneは旧SEサイズ(4インチ)が至高だと思ってる、SE大好きおじさんの私が、軽く触ってみた感想をお伝えしたいと思う。SE信者よ、参考にしてくれッ!

・SE、やっぱちいせえわ

一般的な成人男性と比べるとやや手の小さい私にとって、これまでのSEは最高だった。手の中にスッポリ収まるだけでなく、ポケットに入れてもかさばらない。4インチサイズこそ究極だと信じてやまなかったのだ。それなのにアップルと来たら、新モデルが出る度にサイズアップしやがって……全然スマートフォンじゃねえ! そんな風に怒りを覚えていたものだ。

ところが、デカいサイズが浸透し、それが当たり前になってくると、いまさら「SE、ちいせえなあ」と、コロッと考えがひっくり返ったのである。したがって、今回の新SEに対しても、購入直前には自分のなかで歓迎ムードになっていた。


・新旧サイズ比較

さて、前口上はこの辺にして、新旧実機のサイズを比べてみよう。新モデルは発売前から噂されていた通り、iPhone8と同じサイズ。旧モデルよりちょうどひとまわり大きい。


厚さは旧モデル7.6ミリに対して、新モデルは7.3ミリ。角が丸くなっている分、新モデルの方が薄いように見える。


厚さが少し薄くなったのは、本体底面を見ればわかる。イヤホンジャックがなくなったのだ。その分、薄くできたのだろう。分厚くなってもイヤホンジャックは残して欲しかった。有線イヤホンを挿す時にコネクタが必要なんじゃ……。


・サイズアップのメリット

サイズアップへの不満が和らいだ個人的理由がある。それは普段、iPhone7 Plusも持ち歩いているからだ。さらに言えば、GoogleのPixel3も携帯している。これらの大型スマホに比べれば、たとえ旧SEより大きくなったとしても許容できる範囲だ。知らない間にサイズ感へのこだわりが鈍化した理由はここにある。


実際に持ち比べてみると、「持ちづれえ!」と叫ぶほどではない。並盛りライスが中盛りライスになった程度の変化だ。全然食える。


持った感触は変わってしまうが、サイズアップには当然メリットもある。まずひとつ、画面が見やすくなった。そしてRetina HDディスプレイで画面表示もいくぶんキレイに感じられる。


サイズアップでキーボードを打ちやすくなったことも、挙げておきたい! 最近老眼が進行しているせいか、めちゃくちゃ文字を打ち損じる。その心配が多少軽減されたのでは? と期待している。


・カメラ

カメラは従来と同じくシングルカメラ。明るさを指標を示すf値が上がった( f2.2 → f1.8 )ことによって、明るく撮れるようになっているようだ。


また、新モデルからポートレートモードも利用が可能になった。すでに他のモデルでも採用されているが、SEもその仲間入りを果たすことができた。


1つ気になったのは、シングルカメラのデッパリ。iPhone11は2カメラ、iPhone11Pro は3カメラだから、せめてSEはスタイリッシュでいて欲しかった。こんなのデッパリのうちに入らないかもしれないが、それだけが私の思う残念ポイントだ。


・新しく搭載された機能

そのほかにも防水・防塵性能(IP67)、Felica対応、無接点充電、デュアルSIM(nano-SIMとeSIM)など。かなり性能がアップしているのはたしかだ。何より、iPhone11と同じ「A13」チップを使用しており、高い性能を誇りながらも価格は安く、税別4万4800円(64G)からとお買い得。

近年は10万を超えるスマホがザラだったのだが、その半分の価格で買えるのも魅力のひとつだ。端末の買い替えを検討している人は、候補の1つに考えてみるべきではないだろうか。

参照元:アップルドコモauソフトバンク
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24