いつ頃からか定かではないが、東北地方では秋になると昼間に河川敷で鍋料理を楽しむレジャーがある。たき火でマシュマロを焼いてキャッキャウフフするようなオシャレなものではない。あくまで「鍋」である。有名な山形県の「芋煮会」のほか、秋田県では「なべっこ」と呼んで学校行事にもなっていた。
毎年9月の「日本一の芋煮会フェスティバル」(山形市)では、直径6mの大鍋に数トンの食材を入れ、ショベルカーで豪快にかき混ぜる光景をテレビなどで見たことがあるかもしれない。
しかし今年のコロナ禍。大勢の人が集まるイベントを例年どおりに開催することは難しい……ということで、なんと芋煮会を「ドライブスルー方式」にしてしまった。詳細をレポートしたい。