現在北極点に向けて、無補給単独徒歩でチャレンジしている冒険家の荻田泰永氏。2日目(2014年3月9日)の定期連絡が日本の事務局に入ったので、現在の状況についてお伝えしたいと思う。
「北極点」の記事まとめ
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北極冒険家の荻田泰永氏が、間もなく冒険に向けて旅立つ。それに先立って2014年1月21日、彼の壮行会が行われた。
会場となった東京都内のカフェには、今回の冒険の秘密兵器とも呼べる「ドライスーツ」と「フォールディングカヤック」が用意され、荻田氏自らが無補給単独徒歩で北極点に到達するための計画を発表したのである。最重要課題は「リード」と呼ばれる氷の裂け目を、いかに超えて行くかだ。
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「冒険」という言葉を聞いて、どのように感じるだろうか? 記者(私)は生来の出不精で、アクティブなことが苦手。この言葉を聞いてもワクワクしない横着者である。しかし世の中には、「冒険」と聞いただけで胸躍り、見たことないもの、行ったことがない場所にトキメキを感じる人がいる。荻田泰永氏もその一人である。
・北極点無補給単独徒歩到達
彼は2014年に、世界でたった2人しか成し遂げたことのない、過酷な冒険にチャレンジしようとしている。それは「北極点無補給単独徒歩到達」だ。カナダの北端の陸地から、800キロを最大50日間かけて独りで歩き、北極点を目指す。その間、一度も物資の補給を受けない。あまりにもとてつもないチャレンジのため、想像することさえもできない。もしも達成したら、日本人初となる偉業だ。