【検証】「絶対にディズニーランドが無理なおっさん」がディズニーマニアに1日案内されたらこうなった(2ページ目)
・初めてのディズニーシー
まず訪れたのは東京ディズニーシー。私は初めて足を踏み入れた。「お酒が飲める」とか「大人向けの造り」などとは聞いていたが、果たしてシーはどんな夢と魔法があるのだろうか?
田代「シーにどんな夢と魔法があるかって? 違うんですよ、ディズニーランドは “夢と魔法の国” 。では、ディズニーシーは? そう、“冒険とイマジネーションの海” です。至るところにワクワクのイマジネーションが隠されていますから……例えばほらアレ! あれはコロンブスの銅像なんですけど、なんでイタリアエリア(メディテレーニアンハーバー)の方を向いているかわかりますか?」
サンジュン「えーと、コロンブスはアメリカ大陸を発見した人だから……」
田代「そうそう、ナイスイマジネーション! コロンブスはスペインの援助を受けてアメリカ大陸を発見し、そのままスペインで亡くなったんです。ただ彼は……イタリア人なんですよ」
サンジュン「おお。つまり故郷の方を見ていると?」
田代「ザッツライ! ただ意味もなくコロンブスの銅像が立っているわけじゃないんですよ。銅像の方角1つにも意味がある、さあイマジネーションを働かせましょう!」
サンジュン「なるほど、これはちょっと感動した」
・ダッフィーの秘密
その後も田代からの熱烈なプレゼンを受け、初東京ディズニーシー巡りは続く。さすが知識が豊富なだけあって「へぇー」「手が込んでるなぁ」と感心することが多かった。中でも私が驚いたのは、大人気キャラクター “ダッフィー” に関する話を聞いたときだ。
田代「ここケープコッドには大人気のダッフィーがいるんですよ」
サンジュン「ああ、ダッフィー。あのクマのぬいぐるみみたいなヤツですよね? 正直なんで人気があるのかサッパリわかりません。いや、ミッキーとかドナルドはわかるんですよ、キャラとして確立されてるじゃないですか。でも単なるぬいぐるみをダッフィーとか言われても……」
田代「おやおや? サンジュンさんはダッフィーがただのクマのぬいぐるみだとお思いですか?」
サンジュン「え、違うんですか?」
田代「そもそもダッフィーは、航海に出るミッキーが寂しくないようミニーが手作りしたぬいぐるみなんです」
サンジュン「あ、そうなんですね」
田代「ミニーの気持ちが嬉しかったミッキーは力いっぱいぬいぐるみを抱きしめました。するとどうでしょう……? ダッフィーの顔にミッキーの想いが表れたのです!」
サンジュン「え? どういうことですか?」
田代「ではダッフィーをよく見てください。ダッフィーの顔にミッキーがいませんか?」
サンジュン「……。…………! いたーーー!! 顔の白い部分がミッキーの形になってる!」
田代「そう! ちなみに顔だけじゃなく、足の裏にもお尻にもミッキーがいるんですよ!! ダッフィーがただのクマのぬいぐるみではないって、わかってもらえましたか? ダッフィーには魔法と思いやりがたくさん詰まっているんです! これもイマジネーションですよ!」
サンジュン「すげえ。ディズニーの企画力ハンパねえ。ダッフィーが可愛く見えてきた」
こんなことをディズニーシーだけで10回以上繰り返しつつ、久しぶりのディズニー観光は続く。ぶっちゃけ……想像していたより楽しい。田代の知識は「なるほど」と納得できるものばかりだったし、ちょっとした知識があるかないかでは見える景色も全然違ってくる。
だがしかし、この後に見た新ショー「ハロー、ニューヨーク!」で田代がまさかあんなことになってしまうなんて……! ディズニーマニアに何が起きたのか? 私がドン引きした田代の異変は3ページ目へ、ハローニューヨーク!!
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.