先日、セブンイレブンの「お店で焼いたピザ」について記事に取り上げた。その名が示す通り、注文を受けてから店内の専用オーブンによって焼き上げたピザを提供する同サービスだが、このたび2026年9月15日にリニューアルを遂げたという。

公式サイトによれば、価格は据え置きのまま、ピザの表面積が約1.3倍になり、さらにもちもちとした食感も増幅しているとのことである。「何だその魔法は」という念を禁じ得ない。そして唐突に魔法を行使しだしたコンビニを見過ごすほど、こちらも鈍くはない。

そういうわけで、改めて筆者はリニューアルされた「お店で焼いたピザ」をレビューすることにした。「ふわもちマルゲリータ」と「ふわもち照り焼きチキン」の2種類のフレーバーのうち、前回と同じ「マルゲリータ」味を選んだ。価格は前者が税込780円、後者が税込880円で、宣伝に違わず据え置きである。

注文に際しては公式配達アプリの「7NOW(セブンナウ)」を利用したところ、それこそデリバリーピザのような感覚で事が進んだ。むろん店頭で直接購入することもでき、その具体的な手順は前回の記事に記してあるので参照してほしい。

ちなみに、前回は大胆に「PIZZA」の文字が躍る、あまりにピザすぎる外箱が商品に採用されていたが──

今回も依然としてピザすぎる装いのものが自宅に到着した。前回の記事で「他人に見られたら少し恥ずかしい」と苦言を呈したが、リニューアルを経てもなおこれだと、不思議と愛着が湧いてくる。

さておき、肝心なのは中身である。果たして本当に前述のような、魔法めいた改善がなされているのか。蓋を開けて登場したピザは、リニューアル前と変わらず力の入った見た目をしていて、それゆえ変化には乏しいように見えた。

が、実際にピザの直径を測ってみると、前回の約19~20cmから約22~23cmへ、15%程度サイズアップしていることが判明した。円の直径が15%増えれば面積は30%増える計算になり、つまりこの点においても宣伝文に偽りはない。

あとはもう、食感を確かめるのみである。緊張というより期待とともにピザを頬張ると、トマトとチーズの風味が口の中に主張しすぎず漂い、次いで豊かな歯応えに迎えられた。

ふんわり、もちもちとしている。もともと弾力の備わったピザだったので劇的に変わっているわけではないが、セブンイレブンが「独自製法で生地の水分率をアップさせた」と謳っているだけあって、歯が沈み込む深さ、押し返される高さが一段階進化しているように感じる。

魔法は、確かにここにあった。生地が広がっている分、べらぼうに薄くなっているなどという悲劇とも無縁である。価格と味わいと厚みを保持しつつ、サイズ、食感の向上に成功している。このご時世、こんなことが平気で起きるものかということが、平気で起きている。

前回の記事で、この商品に対して「冷凍ピザ」と「専門店のピザ」のあいだの立ち位置という評価を下したが、それは今も間違っていないと思う。ただ、その立ち位置はいっそう強固となり、もはや「セブンイレブン」という新たなピザブランド、独自の牙城を築くに至っている。

もし読者の皆さんの中に、この「デリバリー可能で本格寄りでお手頃価格のピザ」をまだ味わっていない方がいるなら、是非とも今のうちに体験しておいてほしい。

何せ、いずれまた平気でリニューアルを遂げてしまうかもしれないのだ。解けないどころか止まらない魔法を、ともに観測しようではないか。

参考リンク:セブンイレブン 公式サイト ニュースリリース
執筆:西本大紀
Photo:RocketNews24.

▼このピザはどこまで行ってしまうのか