iPhoneの新作が発表された。


今回の目玉は、やはり折りたたみ式の「iPhone Duo」だろう。


個人的にはまったく欲しいと思わないが、とにかく話題である。価格は36万4800円から。もともと折りたたみ式に魅力を感じていない私としては、なおさら「いらない」というのが正直なところ。


その一方で、私は「iPhone 18 Pro」の商品ページを、隅から隅まで眺めていた。どうしようかな、と。


その間、社内ではAppleならびに新型iPhoneに対するマイナス評価が飛び交っていた。

おそらく、みなさんも同じ意見だと思う。


なにせ、高すぎる。あまりにも高すぎる。


現行ラインアップの標準モデルであるiPhone 17でさえ、12万4800円から。そして、私が欲しいと思っているiPhone 18 Proは、最も安いモデルでも21万9800円から。中古であれば車が買える価格である。


さらに私が欲しいストレージ容量は1TB。できれば最強の2TBが欲しいところだが、42万9800円はさすがに出せない。


そこで現在と同じ1TBを選ぶと、価格は32万4800円。それでも、めちゃめちゃ高いぞコレ……。どうしたものか。


「もうAndroidなんじゃないか」
「みんなAndroidに行くのではないか」
「さすがにもう無理だろう」


そんな声を横目に、私はずっとiPhone 18 Proのページを見ていた。


いま私が使っているのは、iPhone 16 Proの1TBモデルである。


Appleには、現在使っているiPhoneを下取りしてくれる「Apple Trade In」というサービスがある。それによると、私のiPhone 16 Proには、11万9000円という下取り見積額が出た。


では、メルカリに出したらどうなのか。


このあたりをChatGPTに計算してもらったところ、手数料や送料を差し引けば、Appleの下取りとそこまで大きく変わらないという試算が出た。Apple、けっこう頑張ってる。


メルカリで売っても、上乗せできるのはせいぜい6000円ほどではないか、というのがチャッピーの試算だった。


なにせ、メルカリはそれなりにストレスがたまる。写真を撮り、説明を書き、値下げ交渉に応じ、梱包して発送する。高額商品だけに、購入後のトラブルにも気を使う。


それなら、Appleにスパッと下取りしてもらったほうがいい。6000円ほど安くなったとしても、ストレスがないほうがいい。マサイ族の戦士(ルカ)も言ってた。ストレスない人生を、って。


iPhone 18 Proの1TBモデルは32万4800円。そこからiPhone 16 Proの下取り額11万9000円を引くと、残りは20万5800円となる。


まだ高い。余裕で高い。くっそ。もうちょいなんとかならんのか……。



では、なぜ私はiPhone 18 Proに引かれているのか。


ズバリ、カメラの性能である。


望遠カメラの倍率構成自体はiPhone 17 Proから大きく変わっていない。しかし以前、iPhone 17 Proを持っている友人にカメラを見せてもらったところ、めちゃめちゃ羨ましくなってしまった。


特に羨ましかったのが、8倍の「光学品質ズーム」である。いいなあ。月も撮れちゃうんじゃないか。


少なくとも、いま持っているiPhone 16 Proより、望遠撮影の幅は大きく広がっている。インカメラも進化している。私はけっこうインカメラを使うので、これも魅力的だ。


欲しいなあ。


しかも最近、私のiPhone 16 Proはバッテリーの減りが激しくなってきた。そんなタイミングで、メルカリと大差ない金額で、トラブルなくAppleに引き取ってもらえるのであればありがたい。下取り価格が高いうちに、手放してしまいたい。


チップの性能も上がっている。そして何より、私はめちゃめちゃズームを使う。


ちなみに、型落ちになったiPhone 17 Proを買う選択肢もある。しかし私は、ガジェットを比較的早い周期で買い替える人間である。次に売るときのことまで考えると、すでに型落ちの17 Proを買うという選択肢はない。


ならば、18 Proの1TBに行くしかない。しかし、実質20万5800円。そんな金はない──。


そこで私は、押し入れから、あるものの空箱を持ってきた。買ってからほとんど使っていない、超望遠デジカメ「Nikon COOLPIX P1100」である。まさに「月を撮るため」に買ったカメラだ。


これをメルカリで売ったら、いくらになるのか。これまたChatGPTに聞いてみたところ、11万円から12万円前後での売却が想定されるという。手数料や送料を引けば、手取りはおそらく10万円前後。


ならば、これを売ってiPhone 18 Proの望遠性能に賭けてもよいのではないか。


iPhone 18 Proの実質負担額は20万5800円。そこからP1100の手取りを約10万円と考えれば、最終的な負担は約10万5800円。10万チョイでiPhone 18 Proと「月」が手に入る──。


ただし、ここで重大なことに気づいた。P1100は3000mm相当。一方、iPhone 18 Proの8倍は200mm相当である。P1100を売ったら、月は手に入るどころか、むしろ遠ざかる。


この計画、根本から間違っている気もする。だが私にとっては、月の大写しよりも、毎日持ち歩ける200mm相当のほうが魅力的なのだ。



あれこれ考えた末、私は購入をほぼ決意した。すでに予約注文の準備も完了させている。とはいえ、まだお金は払っていない。今なら引き返すことはできる。


しかし、いまさら操作のよく分からないAndroidへ戻る気は、私にはない。


Apple信者と言われても構わない。


私はきっと、おそらく、いや、きっと──9月12日の午後9時になったら、iPhone 18 Proの1TBモデルをカゴに入れるだろう。


そんな決心を固めている間も、社内ではAppleならびにiPhoneへのバッシングが続いていた。私はそれを聞き、「確かにそうだよね〜」という顔をしつつ、予約注文の準備を淡々と進めていた。


私の周囲はAndroidへ向かいそうな雰囲気。だが私は、まだiPhoneに居残ろうとしている。下取りや不用品の売却を駆使し、最新のiPhone 18 Proを手に入れようと、こっそり作戦を立てていた。


まるで、隠れキリシタンのような気持ちで。


参考リンク:Apple「iPhone 18 Pro」
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24