GEO(ゲオ)の生活雑貨コーナーで「スマホ向けの20倍望遠レンズ」とやらを見つけた。価格は980円。取り付けは簡単らしく、キャッチコピーは “世界を自由に撮りに行こう” とのこと。スマホに取り付けるタイプの望遠レンズは使ったことがないので少し興味がある。

というわけで、試しに買ってみたのだが……結論を先に書いてしまうと、素人には全然使えなかった。それでも頑張って使ってみたので、一応どんな感じだったか報告したい。

・スマホ向け20倍望遠レンズ

ビーサイレンスなるメーカーの20倍望遠レンズ。約1000円という安さが最大の特徴である。付属の三脚やアタッチメントでスマホを固定して使うらしい。箱の中には、どでかい望遠レンズ・三脚・ホルダー・説明書等が入っていた。

レンズの長さは16センチもある。これだけ長いのだからずっと遠くまで見えるのだろう……ただ、三脚がややチャチい(安っぽい)のが気になる。あまり安定感はなさそう。というのが第1印象だ。


・カメラのレンズが3つある

さっそくホルダーに普段使っているiPhone 14 Proを挟んでみた。ここである問題に気がつく。スマホにカメラのレンズが3つもあるのだ。一体どのレンズに穴を合わせればいいのだろうか。


それぞれのレンズに合わせてみると……



…………



…………


1番上のレンズに穴を合わせると、他のレンズが隠れてしまって画面が暗くなることが分かった。他2つのレンズなら問題ない……らしい。

気になったのでトリプルカメラの役割について調べたら「複数のレンズを組み合わせ、中のレンズを動かすことで焦点距離を変えている」「AIが3つのレンズをどのように組み合わせれば最もキレイに撮影できるか、状況に応じて瞬時に判断している」などと書いてあった。

AIがレンズを切り替えるのは厄介かも。いやその前に……望遠レンズにホルダーを取り付けたら、スマホが重くて傾いてしまった。大丈夫なのだろうか。


・カメラモード

手を離すと三脚が倒れてしまうので、手で持った状態でカメラモードに切り替えてみると……

画面に写っているのは満月だろうか。しかし試し撮りしているのは室内である。どうやら真ん中だけが写っているようだ。説明書を確認すると「撮影画面の端等に黒いモヤがある場合は、レンズ同士の距離が遠く、本体が写り込んでいる場合がある」とのこと。なるほど。


しかし思い切って近づけてみても……

残念ながら、うまく写らなかった。


・iPhone7で試してみた

こうなったら、iPhone7に取り付けてみる。レンズが1つだからキレイに写るはずだ。


…………


またしても真ん中のみ。


もっとレンズの距離を近づけてみても……


ダメだった。


・屋外で撮影

……いや屋外なら本領発揮するかもしれない。ってことで外へ。約3メートル離れた場所に富士山のオブジェを設置した。


ちなみにiPhone 14 Proの15倍デジタルズームなら


もちろん鮮明に写る。


つづいて、iPhone7と20倍望遠レンズ(1000円)のコンビで富士山を撮影。しっかりピントを合わせて……


…………



カシャッ


……その後も色々頑張ってみたが、うまく撮影することはできなかった。どうすればうまく撮影できるのだろうか。どなたかご存知でしたら優しく教えてください。現場からは以上です!


執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.