古いiPhoneをアキバに持っていたらAppleの査定額よりも高い金額で買い取ってもらえた──という記事を以前に公開した。あれから3年以上が経ち、またしても売るときが来た。狙いを定めたのは、以前と同じアキバのショップ。

前回の成功体験があるから、今回も楽勝だろう。そう思って店に向かったら……カウンターをまともに食らって失神する羽目になった。正直なところまだ脳にダメージが残っているというか、つまりはショックを引きずっているのだが、以下で報告していこう。

・いきなり結果

何があったのか、結果から先に言いたい。私が売りたかったのはiphone 8(256GB)。Appleのサイトでシリアル番号を入力して調べると、「下取りによるおおよその返金額」は1万4000円と表示されていた。


つまるところ、Appleになら約1万4000円で売れる見込みということ。ただ、前回はアキバのショップでAppleの価格よりも高く買い取ってもらえたので、今回も同じことをしたら1万6000円くらいになるだろうか? あるいは2万の大台に乗るか? 

そんな期待を胸に、買取カウンターに向かったところ……!



は!?


…………


…………


に、にせんえん!?


しかも……



ジャンクだと!?


・普通に動く

言わせてもらうけれど、私のiPhoneは普通に動く。そりゃあ、バッテリーが異常な速さで消耗されたりといった不具合がところどころあるので気が利く機種ではない……が! 決してジャンクではない。

老兵とはいえボケてはないぞ! ハードワークは無理でも一応それなりに働けるぞ!! と思って店員さんに聞いてみたら……


・傷が原因

どうやら、動作に関しては特に問題がなかったらしい。では何が問題かというと、iPhoneの上部に残っていた傷。


正直、「この程度なら大丈夫だろう」と思っていたので まともな写真を残していないのだが、大した傷ではない……と思う。また、画面が割れているわけでもない。

ただ、店員さんによるとその傷が致命的で、ジャンク扱いせざるを得ないそうだ。


・前回もキズが

いやいや、ちょっと待ってくれ。前回下取りに出したときも小さな傷があったではないか。それでも割と高い金額で買い取ってもらえたのに……なぜ今回はジャンク扱いなのか?


それに関して私が分かったことを超ザックリ言うと、「OKな傷とダメな傷」があるということ。そして、その見分け方は素人である私にはよく分からない。


・得た教訓

唯一分かったのは、表示されている下取り金額がどれだけ高くとも、査定に出すのは一種のギャンブルだということ。したがって、下取りで戻ってくる金額をアテにして新iPhoneを購入するのもまたギャンブルだ。

裏を返せば、査定額に絶対はなく、店によって異なるのが常。なので、あまりにも自分の見込み額と違ったら、別の店でも査定してもらって意見を聞くか……くらいの気持ちでいるのがいいかと思う。

正直なところ、私はそのあたりの心の準備をまったくしていなかった。前回の成功体験がアダとなり、完全にノーガド。そこに叩き込まれた「ジャンク」の一撃。アゴの骨バキバキである。

結果的に、見積書を店員さんから見せられた時点で心が折れてしまい、「じゃあそちらでお願いします」と覇気のない声で告げるしかなかった。セコンドからタオルを奪って自分でリングに投げたと言えるかもしれない。

いま思えばそれが一番のミスだったような気もするが、どうしようもなかった気もする。下取り金額を約2万と見込んで新しいiPhoneを買った私には、あまりにも強烈な一撃だったから。


参考リンク:Apple
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.