中国のスーパーのインスタント麺コーナー。の中でも1番目立つ一等地に陳列されているのが『超パクチーラーメン』と『超パクチー焼きそば』である。新製品なのか定番なのかよく知らないのだが、人気があることは間違いなさそうだ。
日本でパクチーは “一部の愛好家が熱烈に好むもの” という印象。対する中国では、ネギくらい軽いノリで色々な料理に添えられる超スタンダード薬味である。そんな中国人が「超パクチー」とか言っちゃうほどのパクチーって、一体どれくらいパクチーなんだろう?
・日本に持ち込んでみた
ウチの編集部にはパクチー好きが多いので、超パクチーラーメン&焼きそばをシェアするべく日本へ持ち帰ることにした。メッチャかさばった。
超パクチーラーメンの正式名称は『超香香香香香 香菜面』(7.9元 / 約163円)。直訳すると「超パパパパパ パクチーラーメン」みたいな感じだろうか? 違ったらすみません。
パクチー色の麺に、ペースト状のタレが1袋、かやくが2袋。折りたたみフォークが付属しているあたり、いかにも外国っぽい。
お湯を入れて4分待ち、茶色いタレを混ぜる。この段階ではカレーみたいな匂いがする。
1つ目のかやくは、一瞬ドキッとするビジュアルの乾燥パクチー。あとは2つ目のかやくを投入すれば完成だ。
2つ目もパクチーだった。
・焼きそばいっとこう
姉妹品の『超香香香香香 香菜拌面』(焼きそば)も作っていく。
内容物はラーメンと同じ。フォークが割り箸になっている点は芸が細かくてイイ。
湯切りした麺にタレを混ぜる。
ラーメンと同じくパクチー2袋を投入。
超パパパパパパクチーの名に恥じぬたたずまいである。
・食べてみた
それでは無類のパクチー好きとして知られる当編集部のサンジュン記者に、超パクチーラーメンを体験してもらおう。
サンジュン「うまい。『日本じゃ食えないものを食ってる』って感じがする。冷静になってみるとメッチャうまいってわけではないんだけど、ニセモノじゃない感はすごくある。この紙の容器とかプラスチックのフォークも情緒があっていい。味わうというより楽しむものだね」
なるほど。続けざまに超パクチー焼きそばもいってみよう。パクチー臭がスゴイ。
サンジュン「体が『食べちゃダメだ』って言ってるのが聞こえるくらい強烈な塩分。カレーヌードルが薄味に感じる。日本じゃありえない味。でも本場っぽくて、やっぱ面白いな」
パクチーの風味もさることながら、この “何かよく分かんないけどメチャクチャ中国っぽい味” は日本人が逆立ちしたって出せないガチのヤツ。超パクチーシリーズは、日本の基準で「うまい・うまくない」を論じてはいけない大陸仕様のインスタントヌードルなのであった。
なお、たまたま居合わせただけの砂子間記者にも試食してもらったところ「全部食べ切りたいとは思わないけど、うまい」との見解だ。世界の広さを痛感してしまいそうな中国の超パクチーラーメン&焼きそば。パクチー好きは各自どうにか入手してくれ。
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.