ここ最近、おにぎりがアツい。都内でもおにぎり専門店をよく見かけるようになったし、「ぼんご」などの人気店は大体いつも行列だ。

本記事で紹介する「ほんのり屋」も、おむすび専門店の1つ。名前からして ほんのり感に溢れているが、お店のコンセプトはほんのり感が極まっていると言っていい。というのも、公式サイトにはこうある。

・お母さんのおむすび

「あの頃、お母さんがつくってくれた愛情いっぱいのおむすびを再現したい。2002年、東京駅に一号店をオープンして以来、それがおむすび専門店「ほんのり屋」のかわらぬ思いです。だから、味にも、素材にも、手づくりにもこだわって、毎日、お店で心をこめてむすんでいます(公式サイトより)」


……地方から上京してきた人の中には、これを読んだだけで泣いてしまう人だっているかもしれない。

かく言う私自身、泣くまではいかないがオカンの姿が脳裏に浮かび、それだけでどこか安心した。ほんのり屋を利用する前から ほんのりさせられたと言っていい。

だがしかし! 実際に店舗へ向かってみると……え?



「紅ズワイほぐし身カニ味噌」!?


待て待て!


こんな高級なおにぎり、ウチのオカンは絶対に握らん!!


オカンが握るおにぎりといったら、梅・おかか・たらこ・鮭の4つのうちのどれかじゃ〜。塩むすびってパターンも入れたら5つじゃ〜〜〜!! っていうか、結構な確率で塩むすびじゃ〜〜〜〜!!!!

……と突っ込んだ時点で、私の負けなのだろう。「紅ズワイほぐし身カニ味噌(300円)」が気になってしまったので、そのまま購入。他にも、「おかか(150円)」「明太高菜包み(260円)」を購入した。



家に帰って開封すると、おにぎりは全て個別包装されていた。


また、サイズはコンビニのおにぎり(高級志向のじゃなくて普通のヤツ)とそれほど変わらない。


おにぎり専門店はデカいおにぎりが多いが、「ほんのり屋」は手のひらサイズ。加えて、厚みも標準的。


サイズ的には、店名のイメージ通りである。ただし……! 中身を確かめるために「おかか」を手で割ってみると……



具材は結構ガッツリだ。そして、先の「紅ズワイほぐし身カニ味噌」もカニ味噌の風味が濃厚で、ますますオカンの作るおにぎりではなかった。贅沢な味で美味しかったけれども。



なお、個人的にもっとも気に入ったのは、おにぎり専門店でありながら「ぼんご」のようなおにぎり専門店ほど高くはないってこと。

私が訪れた「ほんのり屋 池袋東口店」の価格をざっと書いておくと、塩むすび(110円)、梅干し(180円)、ごましそ昆布(200円)、焼鮭むすび(210円)、博多辛子明太子(210円)、炙りたらこ(230円)という感じ。


最近は何もかもが値上がりしているので、コンビニのおにぎりと比べてもそこまで差はないように思う

それでいて、手作りのおにぎりが食べられるというのは嬉しいポイント。次はもっとオカンが作りそうなおにぎりを買ってみようかな。

参考リンク:ほんのり屋
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼こちらが「紅ズワイほぐし身カニ味噌(300円)」。期間限定とのこと

▼手で割るとこんな感じ。カニ味噌ガッツリ