家庭で1番簡単にできる料理、それは「おにぎり」ではないだろうか。ご飯と具材があれば、あとは握るだけ。いや、そもそもコンビニにいけば、手軽に購入することができる。お店に行ってまで食べるものではないはず。まして30分も行列に並ぶとしたら……。

しかし! そうまでしてでも食べるべきおにぎりが、東京・大塚にはある。「ぼんご」のおにぎりだ。こちらはおにぎり専門店で、昼時は行列で入店まで30分以上かかることも。それでもここのおにぎりは食うべきだ!! その味は “日本一” といっても過言ではない!

・本日はおにぎりの日

実はこちらのお店、以前にも本サイトで取り上げており、記者の原田たかしは「鮭とマヨネーズが感動するほど美味しかった」とレポートしている。今回、私(佐藤)がお店を訪れてみたところ、鮭とマヨネーズ以外も猛烈にウマイことが判明。さらに、本日6月18日は「おにぎりの日」なので、改めてもう一度紹介することにしたい。


・開店と同時に行列

さて、お店はJR大塚駅から徒歩約1分。営業は11時30分からなのだが、その時間に行くとすでに行列。10人程度が店前に並んでいる状態だった。1巡目で入店したい人は、営業開始時間よりも前にお店に行くことをオススメする。

ちなみにこちらは持ち帰りにも対応しており、電話での持ち帰り予約も可能。ただし、持ち帰り注文が立て込んでいる時には、店内での提供が遅くなる場合もあるので要注意。

・寿司屋のようなカウンター

店内は、厨房を囲うようにカウンター席が据えられている。パッと見た感じは、お寿司屋さんのようだ。

11時30分にお店に到着した私は、入店までに約30分待つこととなった。その間、同じく列に並んでいる常連客たちは、今日は何を食べるかを話し合っている。おにぎりといえば、人によって好みの具材が異なる。食べ慣れた具材を注文するか、思い切って新規開拓してみるか……。彼らは壁に貼り出されたメニューを見ながら、かなり真剣に頭を悩ませているようだ。


・何を食うべきか、本当に悩む!

ようやく1巡目のお客さんが席を立ち、2巡目で入店することができた。メニューを見てみると、たしかに魅力的な具材の数々。これは何を食べるべきか、真剣に考えてしまう。

たらこは外せないとして、王道のうめ・しゃけは押さえておくべきか。塩辛・数の子も捨てがたい。渋いチョイスとしては、しそ昆布・のりの佃煮も気になるところ。あえて肉系で牛すじ・鳥唐揚というのもアリだ。


うーーーーッ! 選べない!!


いろいろ考えた結果、今回は卵黄の醤油漬け(300円)、生たらこ(250円)の具材倍盛り(+50円)。そして筋子(550円)にした。さらになめこ汁(270円)を別途注文。欲張って3固も注文してしまった。

・おにぎりなのに握っていない?

カウンターから厨房の様子を見ていると、おにぎりを作る工程がうかがえる。実はここのおにぎりは、おにぎりでありながら握っていない。

専用の木枠にご飯を置き、くぼみを作ってその上に具材を乗せる。上からさらにご飯を置いて、具材を包み込んでいるのだ。ギュッとにぎっていないので、頬張るとホロリとご飯がほどける。ふんわりとした食感を楽しむことができるのである。そうこうしている間に、注文した品が出てきた。


・卵黄の醤油漬け

卵黄は、タマゴの黄身を醤油漬けしたものだ。おにぎりを食べているはずなのに、タマゴかけご飯を食しているような錯覚に陥った。卵黄の甘さと醤油の辛味のバランスが良い。この卵黄を肴に酒を飲みたくなってしまう。


・生たらこ

具材倍盛りの生たらこは、端から端まで具材がしっかり入っている。ご飯をふんわり握っているので、たらこのプチプチとした食感がご飯に埋もれることなく楽しむことができる。米粒でたらこが死んでいない!


・筋子は絶品!

今回注文した3個のなかで、もっとも満足度が高かったのは筋子だ。おにぎりにしては550円は高すぎる印象はあるが、食べて納得! 猛烈にウマいッ!! かなり強めの塩加減ではあるものの、筋子の塩気がご飯の甘さを引き立てているようだ。筋子のエキスがご飯に浸透している様子を見ると、ちょっと放置したらさらにウマくなるんじゃないかという気さえした。


・ご飯と海苔がウマい!!

何より美味しかったのは、ご飯と海苔! 新潟県産のコシヒカリと有明海産の海苔を使用しているそうなのだが、これがそもそもウマい。あえてバンドで例えるなら、この2つはベースとドラムだ。その基礎の部分がしっかりしているから、具材(バンドでいうならギターやボーカル)がどんなものでも、味の調和がとれているのだと思う。

いまだかつて、これほどまでにウマいおにぎりを食べたことがあっただろうか? もしかしたら、ヘタな寿司屋に行くよりも、ここでおにぎりを食べる方がずっと贅沢かもしれない。たかが、おにぎりと侮るなかれ。もし、「ただのおにぎりでしょ?」と思う人がいるなら、1度訪ねてみて欲しい。あなたのおにぎり観は確実に変わるはずだ。

・今回訪問した店舗の情報

店名 おにぎりぼんご
住所 東京都豊島区北大塚2-26-3 金田ビル1F
営業時間 11:30~24:00
定休日 日曜日

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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