本日、1月15日は「いちごの日」。品種改良を重ねてどんどんいちごは美味しくなっていくが、ブランドいちごの代表格といえば福岡産の「あまおう」であろう。
そのあまおうを超贅沢につかった「あまおうのツリーサンデー」なるいちごパフェがデニーズから発売中。
この時期になるとファミレス各社がこぞって「いちごパフェ」を発売するが、その中でも群をぬいて高い。
ファミレスにも関わらず税込み2409円という強気な価格設定。もはやパフェ専門店並の価格だが、果たしてその価値はあるのか……?
・「あまおうのツリーサンデー」2409円
ブランドいちご・あまおうをたっぷり使った「あまおうのツリーサンデー」。
特徴はてっぺんに山のように盛られたあまおうで、その数、なんと10粒!
スーパーや果物店でいちごを買ったことがある人なら分かると思うが、あまおうは高い。1パック700円〜1000円くらいするので、原価率がヤバそうである。
その下にも、いちごクリームやいちごゼリー、いちごソルベにいちごソースと、いちごづくしの華やかな構成。ワクワクしながらポチっと注文。
・パフェが来ねえ
注文からしばらく経ったが……来ない。
他のテーブルの人たちの元にどんどん料理が運ばれているし、なんなら明らかに私より後に来た人も料理を食べている。
だけど、私の「あまおうのツリーサンデー」だけが来ない。
たまたま私が訪れたデニーズが混んでいたのか、忘れられてしまったのか、それとも「あまおうのツリーサンデー」は時間がかかるのか……。
・どとんと乗ったいちご
注文から約30分経ち、ワクワクが完全に不安に変わった頃にようやく「あまおうのツリーサンデー」がやってきた!
一番上にはあまおうが10粒、こぼれんばかりに乗っている。
ホイップクリームの上に、粒ごとゴロリ。一般的なあまおうよりは一回りくらい小さめのサイズかな。
いちごソースとシュガーパウダーで軽くお化粧した姿は幸福を絵に描いたよう……。
ひとくち頬張ると、あまおう、うんま〜〜〜〜〜〜〜〜!!
口いっぱいに春風が吹いたようである。よくまあこんなに甘い粒を揃えられたなあってくらいの美味しさ。ホイップクリームをつけながら、口の中にあまおうを次々と運ぶ幸福感よ。
このあまおうマウンテンを食べてしまわないと、下の層にたどりつけない。
ああもったいない、だけど嬉しい……。
・ソルベといちごクリームのあとに訪れた違和感
あまおうを食べ終わって、ちょっぴり寂しくなったところで出てくるのが、いちごソルベといちごクリーム。爽やかな甘酸っぱさがいい感じである。
グラノーラのゴリゴリした食感もいいアクセント。
そのいちごクリームの層を食べ終わったあと、スポンジケーキのような物が見えたので、クリームと一緒に口に運んだ瞬間、猛烈な違和感に襲われたのである。
ケーキに妙な弾力があるし、甘くないぞ……!?
不思議に思ってメニュー表を見ると、それはスポンジケーキではなく、なんとパンケーキだったのである。
パ、パフェの中にパンケーキだと!?
パンケーキはたしかに美味しいけど、パフェの中にパンケーキは審議だろ!?
しかも、その冷えたパンケーキの切れ端みたいなのが、生クリームの中から3つも4つも出てきたのだ。
冷たいパンケーキとクリームを一緒に食べる謎の時間が続いた。なんか絶妙に合わないのだ。
次に出てくるのは「クレームパティシエール」という層なのだが、これはつまりカスタードクリームである。
その下に、バニラアイス、そしていちごソースでフィニッシュ。パンケーキタイムが終わったら、最後まであっとういう間だった。
・あまおうとパンケーキの落差
食べ始めの、あまおうがドッサリの時間は本当に幸せだった。さすが2400円だけあるなあなんて思っていた。
だけど、その夢のあまおうタイムが終わったあとに謎のパンケーキとクリームのターンが入ったことが、私は許せなかった。
高級食材のあまおうと、冷えたパンケーキの落差が激しすぎたのだ。
最初の夢のような「あまおうドッサリタイム」はなんだったのか……。
これがパンケーキではなく、スポンジケーキだったなら、私はもっと非日常を楽しめたはずなのに、冷たいパンケーキで一気に現実に引き戻されたのだ。
パフェは見た目の豪華さも大事なのだが、最後まで美味しく食べられることも同じくらい大事である。
ワガママかもしれないけど、2409円から2500円になってもいいから、あのパンケーキをスポンジケーキに変えてほしい。もっとファミレスで夢を見させてくれ。
参考リンク:デニーズ
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.
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