こんなにも重量感のある福袋を手にしたのは、はじめてだ。持った瞬間に引っ張られるような感覚に襲われる。人間でも入ってる……? 

アジア・アフリカ・南北アメリカなどを中心に、世界各地の手仕事・天然素材の雑貨や衣料品を取り扱う『マライカ』袋の話だ。何が入っているのか確認するのが恐ろしい程の重みだが、開封してみよう。


・「マライカ 福袋」税込1万円


【インテリア系】
布 カーテン? 紐付き(2900円)
赤い布 風呂敷? (1200円)
白い布(2500円)
バスマットみたいなもの(2200円)
花柄刺繍の入った布(7900円)
大きなピンク色の布(3900円)
ランタン風の陶器(1600円)
植木鉢風の陶器(1800円)
鍋敷のようなテラコッタ(1200円)
陶器の皿(2200円)
籠 大(不明)
籠 小(不明)
象の透かし彫りのある石像(550円)
睡蓮? モチーフの金属製の吊し飾り(2900円)


【アクセサリー系】
カードケース 革?(700円)
鏡付リップケース 革? (350円)
長財布 革と布(3900円)
古銭入れ 革(1500円)
ベルト 麻紐編んだもの? (1200円)

〈ブレスレット〉
ピンクとゴールド(900円)
ゴールドビーズと糸編んだもの(不明)

〈リング〉
手(300円)
ヒトデ 青(600円)
ヒトデ ゴールド(500円)
マリア様?(600円)
琥珀色のなにか(600円)
貝殻モチーフ(800円)
小さな紫色の石(ガラス)が3つ入ったもの(500円)
黒い石(ガラス)の入ったもの(500円)

〈ネックレス〉
グレーの紐を編んだもの(不明)
金属と紐を編んだカラフルなもの(2900円)
ピンクの輪(木)とか木製ビーズもの(500円)
水色のマーブル模様の大きなガラスビーズのもの(1500円)
8ミリ程の透明な紫色の石のもの(1500円)
8ミリ程の白い石のもの(2000円)
ピンクと黒の石(貝殻?)の入ったもの(600円)
青とグレーの石など色いろなビーズでできたもの(不明)

〈ピアス〉
黒のビーズとゴールド(700円)
銀色のおおきな金属(700円)
緑色の樹脂と木?(600円)
大きめビーズ 樹脂と木 (不明)
銀色の大きい金属(700円)
貝殻(800円)
金属のベースに青い透明樹脂で色付けしたもの(900円)
串団子みたいなの(900円)
金属の棒を曲げたもの(600円)

〈髪どめ〉
植物性 椰子?その1(不明)
植物性 椰子?その2(不明)
水色とピンクのマーブルな樹脂製(600円)
波形の木製(600円)

【帽子】
布を巻いたカチューシャ(不明)
赤茶のニット帽 ウール コットン(1980円)
蛍光カラーのレインボーニット帽 ウール(2900円)

【服】
黒いティーシャツ 綿(不明)
ペイズリーの模様の入ったワンピース 綿 (8900円)
黄土色のインナーワンピース 綿(1800円)
赤い刺繍の入った黒いワンピース 綿(9500円)
藍色のワンピース上着 綿(9500円)
サーモンピンクとグレーのマーブル模様のスカート 綿(5900円)
アイボリー地に黒い幾何学模様のシルクのストール(不明)
ペイズリー模様(木版プリント?)のリンネのストール(5900円)

【鞄】
白地に連続黒丸模様の鞄とポーチ 綿(3900円)
赤と緑等のチェック柄 綿(1800円)
福袋の特大袋(不明)

【雑貨】
花柄ステンレスボトル 500ml(不明)
カトラリーセット(不明)
オカリナ テラコッタ(不明)
パスケース 革(700円)

ステッカー4枚(不明)

※中身が異なる可能性があります



・破格という表現でも足りず

いやいやいやいや……多いわ~~~。多すぎるわ~~~~。なにからどう見て行けばわからない程に入っている。このままそのあたりに広げておけば、すぐにでも店がはじめられるレベルだ。


以前より同店の福袋はかなりお得で、1万円の袋は特に面白いものが入っていると聞いていた。それは是非とも中身を見てみたいと、記者は今年(2024)はじめてチャレンジしてみることにしたのだ。

最寄りのマライカ店頭では事前予約を除き、1万円の袋は1点しか販売しないという。店員さんによれば事前予約分もすぐに埋まってしまったというので、かなりの人気が予想された。


これは気を引き締めて行かねばと、開店1時間前に待機し店が開くや否や駆け込み、無事に入手。記者のすぐあとからやってきた人たちも、続々と5000円と3000円の袋を手に取っていた。中には1万円の袋を狙って来た人もいたようで、開店後の2~3分が勝負と思われる。



さて、手始めに重さを測ってみよう。人間用の体重計に乗せてみたところ9.8㎏と、約10㎏である。数はざっと70点ほど。値札のタグが付いているモノは上記しているが、それらを合算すると占めて11万880円だ。


値段が書いていないものも、それも質が良さそうなものが多々あったので、実際にはもっとすると思われる。これで1万円ならば、安いなんてものではない。破格という表現でも足りないくらいだ。

そして驚いたのが、衣類や布製品の材質。いずれも綿100%や麻100%、絹100%などで化学繊維を使っていない。今時そんなものを買おうと思えば、かなりの値段がするし、そもそもあまり売っていのではないか。


刺繍なども微妙に不ぞろいなので、恐らく手作業だろう。見た目もとってもお洒落だしこの袋、本当に1万円で合ってる……?? 

見れば見るほど、一桁間違って購入したのではないかと不安になって来る。何に使うのかよくわからない陶器や、作りの甘いオカリナを見て少し心を落ち着けよう。



実は正直に申告すると、こちらの福袋、以前は1万円台にネパールかどこかのお面や置物が入っていたとの噂を聞き、それ狙いで買ったのだ。

個人的には欲しいブツだったし、みなさんもそれを見て「なんじゃこりゃー」となって楽しいだろうと思ったのだ。要するにネタとして購入したのだが、そんな気持ちが申し訳なくなるほどの中身の良さ。

そりゃあ欲しい人が殺到するなと、納得の福袋だった。数があり過ぎてまだ正しく使い方を把握していないものもあるので、これからじっくり吟味(ぎんみ)したいと思う。マライカさん、素敵な福袋をありがとう! 

参考リンク:マライカ 福袋
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼中身を(多分)全部載せてみた。興味がある人はご覧ください











▼このあたり(陶器の入れもの)が重かったかな……

▼袋の大きさはこれくらい



▼いくつか身に付けてみた

▼注)猫は付いていません