福袋と言えば百貨店だ。池袋の西武百貨店に行ったところ地下から上階まで福袋の嵐。一応、目当ては「西武鉄道笑顔がいっぱい福袋(2万240円)」で、これは西武鉄道池袋駅の駅長体験と西武鉄道グッズなどがもらえるものとサイトに書かれていたのだが、よく見たら対象が子供であった

当てが外れてブラブラしていたところ、なんと70万7円の福袋が販売されているのを発見。しかも、名前は『竹LOVE福袋』。マジで何が入ってるんだコレ……?

・目当ての福袋買えず

『竹LOVE福袋』が目に留まったのは西武百貨店の地下「ザ・ガーデン自由が丘」の南入口で、ここは西武池袋本店のスペシャル福袋の申し込み窓口も設置されている。冒頭の駅長体験セットなどのことだな。

で、申し込もうとしたところで小学校1~4年生が対象のセットであることに気づいた私。大人だけど体験したかったことはさて置き、他に何があるか気になって、スペシャル福袋がまとめられたパネルを見ていたところ……


70万7円の福袋がある……!


しかも限定1名だ!!



・意味不明

それが『竹LOVE福袋』を初めて目撃した瞬間だった。名前から内容が分からないため、よく読んでみたところ名前は正確には「環境にも貢献できる魅惑の竹づくし 社会課題を解決する竹LOVE福袋」。

説明には「使えば資源になる『竹』で社会課題を解決し自然も人も笑顔になっていただく福袋です」と書かれている。

なるほど、1ミリも分からん。一応小さい画像が載っているが、そこには十数本の謎のボトルが並んでいた。どこが竹やねん! っていうか、福袋の「開運」の文字がこんなに胡散臭く見えることある


・洗剤?

マジで何の福袋なのか検討もつかないため、販売会場であるという7階中央A6まで行ってみたところ……

本当に販売されていた


画像で見た謎のボトルである。どうやらこれは『Bamboo Clear』というもので、国産竹から作った衣料用洗剤なようだ。衣料用洗剤10数本で70万……?



・画像では分からなかったこと

と思いきや、よく見ると、説明文のセット内容の項目に画像では気づかなかった品があった。なるほど、これは高いわ。私がそう思った一品とは……


やたら編みベンチ。

説明によると、竹ヒゴを不規則に編み込んでいく独特な技法「やたら編み」のベンチで、作成には1カ月から1カ月半かかるっぽい。インテリアには詳しくないけど、要するに、ただでさえ高いインテリアを伝統工芸で作った一点物ということだと思う。西武百貨店攻めてるな。



・福袋の深淵

なお、その階はインテリアフロアで、ソファの福袋33万円なども見受けられた。こういう福袋も見る人が見ればコスパが良いのかもしれない。

なんだか『竹LOVE福袋』の存在を知っただけで別の世界が見えた気がした。さすがは百貨店、福袋の本家である。福袋の深淵を垣間見た。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.