日々、お土産コーナーは進化している。こういうのも先日、博多駅をパトロールしていたらニュータイプの面白そうなものが売っていたのだ。その名もめんカオマンガイ。

なんでも、タイ料理のカオマンガイに明太子を足したものらしいが……これはアレだ。大手の「ふくや」が作っているとはいえ、なんとなくネタ商品な気配がする。カオマンガイってあの独特なタレのイメージが強いし、そもそもエスニック料理と明太子って合うのか……!?

・簡単調理

──と食べる前からナメ腐って失礼な予想をしてしまったが、自分の勝手な先入観を押しつけるのはよろしくない。何事も体験してみて判断しなければいけないものなのだ。そう、常識というのは非常識から生まれるものでもあるのだから。

てなワケで、実際に商品を買って味を確かめてみることにした。ちなみに内容量は150gでお値段594円。お土産売り場では新発売なだけでなく、スペースも広めに割かれていたから “推し” な商品なのかもしれない。


・作ってみた

さて、それでは作ってみよう……と言いたいところだが、やることは超絶簡単で缶詰の中身をご飯に入れて混ぜるだけ!

白米を2合炊いてそのままドボンッ! あとはグリグリかき混ぜれば完成〜!


てな具合でとにかく手軽である。注意点としてはご飯を硬めに炊くこと。今回たまたま硬めで炊いたからちょうどよかったのだが、缶詰の中身が水分を少し含むからそのあたりを計算しておいた方がいいだろう。



・味はどう?

そして出来上がりがこちら。気になるお味は思った以上にピリッとしていて辛さシッカリ。香りはレモングラス、それから明太子がほのかに漂ってきて、控えめな感じが食べやすさを演出していた。

この感じだと好みで海苔(味なし)やゴマを加えるとよさそう。ちょっと冷えたとしても美味しくイケそうだし、おにぎりにしても美味しさが保たれそうである。

ふくやが作っているとあって、全体的に安定していてコレがダメだという人はそういないはず。味だけでなく、明太味のカオマンガイが即作れるのだからナメてた自分を殴りたい。

あとは594円という値段をどうとるか。決して安くはないから自分用というよりお土産寄りだろうか。



・ご当地シリーズ

ちなみに同商品は、世界の味を手軽に家庭の食卓で楽しめる「ご当地ぴりり」というシリーズの1つ。めんチリコンカン(アメリカ)、めんビーフハッシュ(沖縄)に続く3作目となっている。

ご当地の料理の流れを汲みつつ、明太子も活かす。しかも、めんカオマンガイは九州の郷土料理「かしわめし」をヒントにしているというから面白い。なんだか「ふくや」の力を改めて見せつけられたような気がする一品であった。

参考リンク:ふくや「めんカオマンガイ」
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼原材料など詳細はこんな感じ

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