2015年に登場するとスマッシュヒットを飛ばし、今でも高い人気を誇る「めんツナかんかん」。ご存じの人も多いだろうが、コレは福岡県の明太子メーカー「ふくや」が発売している商品でフレーク状にした国産のびんながまぐろを使ったツナ缶である。

ツナに明太子の漬け込み液を絡ませることで辛さと旨味をなじませているため、白米はもちろん料理との相性も抜群。なんと今じゃシリーズ累計750万個も売り上げているとのことだから、中毒者が続出しているのだろう。そのめんツナかんかん、いつの間にか福岡県限定の缶を出していた!

・バラ売りなしの限定缶

そのことを知ったのは先日のこと。何気なく博多駅のお土産コーナーを覗いていると「バリごまSP」という文字が視界に入った。どうやら2020年に登場していて、バラ売りをやっていないため食べるならフルコンプセット(1650円)を買うしかないらしい。商売上手だな。

とはいえ、せっかく限定商品を見つけたのだから一度は食べておかねばなるまい。他の「ノーマル」「辛口」「プレミアム」の3種は前からあるので割愛。今回は「バリごまSP」のみにフォーカスをあてることにした。

それにしても、ただでさえ相性のいいツナと明太子にゴマを加えるなんて、ふくやはどこまでウマさを追求する気なのか。食べる前から勝ちが約束されているような商品だが、はたしてそのお味はいかに。

ちなみに今までのめんツナかんかんの油が綿実油に対し、バリごまSPは2種類のごま油をブレンド。色味がきれいな淡口タイプとゴマの香りが豊かな芳醇タイプの2種のごま油を使っていて、プレミアムと比べて明太子を増量しているらしい。

なんだか盛れるだけ盛ったような感じもするが、とりあえず中身をチェックしてみると……確かに! 見た目からして明太子のプチプチが目立っているし、ゴマの匂いがとにかくスゴい!!

・明太パスタ

一口そのまま食べてみた感想を一言で表すなら、ゴマ油と唐辛子がとにかく強烈。まずはオーソドックスにパスタから作ってみることにした。で、その味はどうかというと……

思った以上に辛さがスゴい。ただ、単に辛いだけじゃないところに ふくや の技がキラリと光る。なんというか、「結構辛い → でもウマい」という感情がエンドレスで繰り返されるような味付けで止まらなくなるのだ。

明太パスタという時点でウマいことは約束されているようなものだが、ゴマ油のアクセントもあってなかなか攻めている。そのぶん子どもには合わないかもしれないものの、「大人向けパスタ」としてはかなりの高みに到達しているのではないだろうか。犯罪的な味がする。

続いてパンに挟んで食べてみた。結論からいえば、こちらもパスタ同様に大人向けの味であった。ピリッと口の中に残る唐辛子が手を緩めることなくオラオラしてくるから、辛いものが好きな人はストライクかな。あとは……

・大人向けの商品

シンプルに米と一緒に食べてみた。もうこんなんウマいに決まってるが、そこにマヨネーズを足そうものなら優勝だ。さすがふくやといおうか、クセが強いし大人向けの傾向でありながら老舗の安定感が光った。ちなみに海苔があったので巻いたのだが、相性の良さが異次元で最高だった。

ご飯だけでなく、トッピングとしてもオススメだという「バリごまSP」。ゴマ好き、辛いもの好きの大人であればぶっ刺さるウマさだと思われるため、興味のある方は一度お試しあれ。他3種に比べて中毒性は高いぞ。

参考リンク:ふくや
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

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