福岡の、明太子にかける情熱はすさまじい。あちこちで売り買いされていることはもちろん、しょっちゅう明太子を使った新商品が出ている。
明太子のポテンシャルの高さ故、であるが冷蔵品であることがたまにキズ。持ち運びにはやや不便なのよね……と思っていたらなんと、知らぬ間にスティックタイプの常温保存可能な明太子が爆誕しているではないか。
・お弁当に持って行きたい
その素敵な商品は、ふくやの販売する『どこでも明太子(税込1296円)』だ。上記の通り、常温保存可能なスティックタイプの個包装明太子である。
細身の箱に10本入っているので、持ち運びやすい。バラシて、ちょっとしたお土産にするのも良いかもしれない。封を切って絞るだけですぐ使えるのため、手が汚れる心配もなくお弁当などにもピッタリだ。
思わず「こういうのを待ってた……!」と膝を打ちたくなる、そんな商品である。とまあ、見た感じではかなり使い勝手が良さそうだが、肝心の味はどうだろう。
プチプチとした明太子がたっぷり入っているように見えるが、味は変わらずふくやのあの明太子なのだろうか。さっそく炊きたての白米を用意して、味わってみよう。
・油に漬けてあるよ
袋の端を切り、ご飯の上にギュッと絞るとプチプチとした明太子のお出ましだ。通常のふくやの明太子よりは、赤みがやや強く唐辛子が多めのように見える。
食べてみるとなるほど。どうやら火を通してあるようなのだが、それにしてはボソボソしていない。なにか秘密があるのだろうと、商品説明のサイトを見ると、生の明太子を油漬けにして加熱しているという。
油漬け、というのは箱にも書いてあったのでわかっていはいたが、常温保存などを可能にする秘訣はこのあたりにあるのかもしれない。
加えてその油効果で、ボソボソ感も薄れているのだろう。そしてなにより驚くべきは肝心の味は変わらず、美味しいふくやの明太子で、食感もやや生寄りなことだ。
言うまでもなくご飯にも合うし、油が入っているので麺に絡めるなど、ほかの使い方も出来そうだ。もちろんフレッシュな生の明太子とは違うが、それでも持ち運びできる点を考えれば言うことなし。
正直『どこでも明太子』を食べてみた感想は、その名の通り、どこでも食べられて受容しかない……ということ。さすが様ざまな明太系商品を生み出し続けている、ふくやだ。
痒(かゆ)い所にしっかり手が届く、そんな商品であると感じた次第である。福岡土産にもよし、オンラインで取り寄せることもできるので是非とも一度お試しあれ。こんな優秀な明太子、珍しかよ。
参考リンク:ふくや「どこでも明太子」
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
▼「ふくや」は色いろ商品を出すなあ。タイ風鶏飯の素「めんカオマンガイ(税込592円)」なんてものも売っていた
▼同じく油漬けで、缶タイプ(税込756円)もあるよ