ビジネスホテルの朝食が出張の大きな楽しみの1つである。宿泊価格とのバランスを考えながら、できる限りお得に美味しい朝食にありつきたい。たとえ仕事が忙しくても、ご当地メニューを食べて少しでも観光気分を味わいたいものだ。

そんなわけで先日、大阪出張の際に選んだのは「ホテル法華クラブ大阪」。もともと法華(ほっけ)は朝食メニューが充実していることで知られているのだが、大阪の法華クラブではなんと……たこ焼きも串カツも食べ放題なのだァァアアアアアアアーッ!

・ホテル法華クラブ大阪

大正9年創業のホテル法華クラブは「日本最初のビジネスホテル」や「ビジネスホテルのパイオニア」などと言われている。宗教関係の施設ではなく誰でも宿泊可能。調べたところ、創業時は法華経の信者などを対象にしていたのだとか。

さて、ホテル法華クラブ大阪はJR大阪駅から歩いて10分ほどの歓楽街の中にある。なお、今回の宿泊プランは大人1名1泊9657円(朝食代別)だった。大阪駅から徒歩圏内のホテルの中では高くもなく安くもない価格だと言える。決め手となったのは大浴場豪華な朝食だ。



・客室

客室はいたってシンプル。清潔感があって良い。館内着とスリッパで大浴場に行くのはOKとのこと(朝食会場はNG)。ちなみにマットレスは “世界のベッド” として愛されるシモンズ社のものを採用しているという。ちょい硬めで寝心地は良い。


・大浴場

大浴場「華の湯」は人気の光明石温泉を導入している。簡単に言ったら人工温泉のこと。お湯が柔らかくて肌がスベスベすると人気。サウナはないが温泉にゆっくり浸かることで仕事の疲れが癒えていく。ビジネスホテルに求めているものが十分揃っていると言えるだろう。



・豪華すぎる朝食

──と、ここまでは前置きみたいなものである。法華クラブが本気を出すのは朝食だからだ。なんなら「光明石温泉」と「シモンズマットレス」は、万全な状態で朝食を食べるための脇役と言っていい。少しお腹を空かせてから朝食会場に足を踏み入れるべし。

そういえば、公式サイトにも「じゃらん・楽天における朝食のクチコミが全店平均4.5点」と書いてあった。力の入れようはハンパではないので、追加料金(1430円)を払ってでも確実に食べておくべきだろう。


冒頭でもお伝えしたが、大阪グルメを代表する串カツ・たこ焼きだけでなく……


関西風肉うどん、船場汁、すじこんカレー、明石焼き風だし巻き、あなご茶碗蒸し、豚肉と水菜のハリハリ鍋などなど……大阪らしさ全開の超豪華ラインアップに驚かされる。


コンディションをバッチリ整えたおかげで、朝食向きではない料理もガンガンいける。食べ過ぎ覚悟で攻めまくりたい。朝串カツも朝たこ焼きも生まれて初めてだ。大阪旅行気分を思う存分に味わえる。


どうやらグループ全店「郷土の味めぐり(各ホテルのご当地料理と全国の郷土料理)」のテーマは2カ月に1度変わるそうだ。また利用したいと思える至れり尽くせりの内容なので出張の度に利用したいと思った。


そんでもってスイーツも大阪。この日はホテル法華グループで「ご当地プリンフェス」を開催中だったらしく、塩昆布消費量日本一の大阪では「塩昆布で作るキャラメルプリン」が並んでいた。食後のコーヒーには、甘じょっぱい和スイーツが合う。最高にうまかった!



・朝食がうまいと満足度が上がる

というわけで、シンプルかつ清潔感のある客室と大浴場でゆっくり疲れを癒してからの……クライマックス「超豪華な朝食ビュッフェ」によって満足度の非常に高い宿泊体験となった。

いや、もう本当に良い朝を迎えることができたぞ。法華クラブは宿泊客の心のツボをしっかりおさえているので機会があれば利用してみてほしい。


・今回ご紹介した施設の詳細データ

名称ホテル法華クラブ大阪
住所:大阪府大阪市北区兎我野町12-19
時間:チェックイン15:00 / チェックアウト10:00

執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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