ここにどこにでもあるホワイトボード用のマーカーがある。筆記具メーカー・パイロットのマーカーだ。カラーは黒・赤・青の3色。おそらく多くの方が学校の授業や会社の会議等で使ったことがあるだろう。

では、このマーカーでかいたものが水に浮くのはご存知だろうか。私もつい最近知ったのだが、マジで浮かぶらしいんですよ。今回はパイロットのYouTubeチャンネルで公開された「ホワイトボードマーカーの不思議」を実際に試してみることにした。

・ホワイトボードマーカーの秘密

たしかにホワイトボードマーカーは特殊である。ってか、子供の頃から「チョークやマジックとは住む世界が違うな」と思っていた。普通のペンのようにスラスラ書けるのに「イレーザー(消すやつ)」で簡単に消すことができるのだ。

さらに、まさかの「水に浮く」である。もちろんチョークやマジックでは不可能な芸当だ。ホワイトボードマーカーならではの特殊能力と言ってもいいだろう。試しにアルミホイルに星マークを描いて……


よし。



水につけてみると……



…………



オオオオオオオオオオオオ!


星が浮いたァァアアアアアアアアアアア! 本当に浮くとちょっと感動的である。アルミホイルから飛び立つ姿は立派だった。親元から離れて巣立っていくような感じ。


・マジで浮く

赤のマーカーで描いた猫も……


同じように巣立っていった。



黒で描いた雪だるま(のつもり)も……


やはりプカ〜〜と浮いたのだった。


・インキの染み込まないもので

素人でも一発で成功。布や紙などインキが染み込んでしまうものはNGらしい。YouTubeではアルミホイル、プラスチックのスプーン、マグネットシートで実験をしていた。海の生き物を描いたら子供も喜ぶだろう。

コツとしては、大きいと剥がれにくいので10円玉くらいのサイズにすること。またインキが完全に乾いてからゆっくりと水に浮かべることがポイントだそうだ。


・仕組み

ホワイトボードマーカーは「顔料(色のもと)」「顔料をつないでフィルム状にする樹脂」「インキをボードから浮かせる剥離(はくり)剤」「それら成分をひとつの液体にまとめる溶剤」から出来ているという。



んで、めっちゃ簡単に言うと、インキが空気に触れたらフィルム状になり、剥離剤がインキとホワイトボードの間に入り込むため、イレーザーで簡単に消すことができるようだ。もっと詳しく知りたい場合は公式サイトをご覧あれ。

今回の場合は「薄いフィルム状になった絵」と「アルミホイル」の間に水が入り込んで、キレイに剥がれたってこと。身近なものでスグに実験できるので興味があればぜひ試してみてほしい。現場からは以上です。


参考リンク:YouTube
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.