11月29日、今日は「いい服の日」。ということで、当編集部メンバーそれぞれが考えるいい服で出社しようということになった。

ただでさえ、趣味趣向がバラバラでまとまりのない面々なのだが、一体どんな服装で出社してくるのか? 各々のこだわりを感じられるファッションコーディネートをご覧あれ!

・それぞれの思う、いい服


「おはようございま~す!」、最初に来たのは誰だ!?


まずは編集長GO羽鳥。トレンチコートにスーツ? かと思いきや。どうやら、そうではないらしい。


GO羽鳥のテーマ「東京や銀座が似合う男になりたいな」


一見するとスーツスタイルのようだが、実はそうではなく、ジャケットとパンツは別のもので合わせたようである。


中は白シャツに、最近お気に入りのサスペンダー。フォーマルな印象の中にも遊び心を取り入れている。


羽鳥のコメント「まず、スーツのようでスーツでないのが最大のポイント。スーツってクリーニングに出さないといけないのが面倒だけど、実はこのセットはスーツではなく、上下別。

まずジャケット(WORK TRIP OUTFITS)は洗濯機OKなので自宅で洗える! スラックス(Mr.OLIVE)も自宅で洗える! 白シャツは大好きな「BROOKS BROTHERS」で、サスペンダーは紺色をチョイスしてスラックスの色に合わせてみた。

さらにコートは防水コートの定番「MACKINTOSH」のゴム引きコート。サングラスはレイバン(レンズも紺色)で、靴は150年の伝統を誇る日本最古のシューメーカー大塚製靴。仕事なのでリュックはいつものKarrimorで。

お気に入りのブランドで固めた、全力投球のコーディネート。これなら東京や銀座のオシャレで高級な洋服屋さんにも堂々と入れるかな??」


「ウッス」、次に来たのは?


続いてはP.K.サンジュン。普段と変わらないように見えるが、彼なりのこだわりがあった。


サンジュンのテーマ「ブルース・リーに憧れて」


上は以前から時々着用している中華服だ。


足元は彼のトレードマークとも呼べる、「KEEN」のジャスパー。愛用品で固めた、「安心スタイル」とでも言おうか。


サンジュンのコメント「一応スーツも持ってるけど、俺は高い服がいい服だとは思っちゃいない。やっぱり自分に似合っててお気に入りの服がいい服でしょ!

というわけで、今日は7年くらい前に上海で買った中華服を着てみた。台湾でも紺色の中華服を買ったけど、俺めっちゃ似合うでしょ? ブルース・リーの次に似合ってるでしょ?

たぶん髪型と中華服の相性がいいんだと思うけど、やや地味なので靴だけはド派手にしているところがポイント。娘の授業参観にも着ていったくらい、俺にとっては中華服はいい服なんだ


「おはようございます」、この控え目な声色は?


副編集長、和才雄一郎。派手なものを選ぶ印象のない彼は、やっぱり大人しい配色の普段着をチョイス。


和才のテーマ「清潔感ダントツのトレーナーと最強の靴」


デザインよりも実用性を優先する彼なりの、選んだ理由がありそうだ。上はダークグリーンのトレーナー。


足元はスイス生まれのブランド「on」のシューズである。


和才のコメント「実は同じトレーナー(ユニクロ)を3つ持ってて、これは数日前に買ったばかりのヤツ。いつ着ようかな……と思っていたところに本企画の話が来たから、ここぞとばかりにお披露目した。

まだ洗濯もしてないから超キレイ。他のメンバーが着ている服と比べて、清潔感ではダントツだろう。“良い服” とはつまりこういうことだ。

あと靴もお気に入りで、on(オン)というメーカーのもの。店員さんにオススメされるがままに買ったんだけど、onは “ランニングシューズ界のアップル” と言われているらしい。実際、過去最高の履き心地だ」


「おはようございます!」、ハツラツとしたこの声の主は!?


砂子間正貫。彼はきっとこの線で来る、そう勝手に思っていたよ。その期待通りの砂漠スタイルで登場。


砂子間のテーマ「世界最果てのサハラ砂漠へようこそ」


頭にはターバン。


着衣はベルベル族の民族衣装。


そして足元は、サンダル? 奇をてらってコレを選んだわけではなさそうだ。彼なりのこだわりを尋ねると……。


砂子間のコメントいい服とは「ストーリーのある服」だと思う。そんなわけで、私は砂漠の民・ベルベル族の衣装を選んでみた。少し前から日本でも「ノマド」という言葉を聞くようになったが、ガチのノマド(遊牧民)は全身ブルーが基本、砂漠に最も映えるカラーである

ちなみにターバンが黄色なのは、私が「日本人ラクダ使い」だから。空気を含むので夏は涼しいし冬はあったかい。バブーシュ(スリッパ)は、モロッコの観光都市・マラケシュのお気に入りのお店で毎回同じものを買っている。質が高いものは履き心地が素晴らしいのだ」


「お疲れさまで~す」、朝でも昼でも夜でもこの挨拶をするこの男は?


当編集部の偉い人、ヨシオだ。しっかりとしたコーデで固めてくるかと思ったら、意外とラフ。季節柄、寒そうだけど、なぜにコレを……。


ヨシオのテーマ「イナナウト(In-N-Out)」


あれ? ちょっと待って。これはもしかして、アメリカで有名な「In-N-Out Burger」のキャップ?


Tシャツもイナナウト!


バッグもイナナウト!


靴もイナナウト!


ちなみに社内用のスリッパもイナナウト! イナナウトおじさんだな!!


ヨシオのコメントアメリカのイナナウトが好きすぎて、パンツ以外全てイナナウトでコーデしてみました! 会社で使うスリッパもイナナウトです!」


「おはようございます」、最近有給でしばらく姿を見ていなかったお前は!?


原田たかしだ。派手なものよりも、どちらかといえば機能性を優先する彼のチョイスはどんなものか?


原田のテーマ「「シンプルイズザベスト」


今の時期にピッタリのダウンジャケットに……。


パッと見、普通の白のロングTシャツを合わせている。何気ない組み合わせのようだが、きっと彼が好む理由があるはず。


原田のコメント「ビシッとキメるのもいいが、私にとってのいい服とは自分が着ていて気持ちいい服のこと。つまり、今だと寒暖差に対応できて動きやすいものである。

ポイントはワークマンの白シャツ(ヘビーウェイトコットンオーバーサイズ)。狂ったように所持しているのだが、これが本当に使いやすくて気に入っている。この上にダウンを羽織るだけでも形になるし、脱いで1枚だけになっても問題なしと弱点が見当たらない。シンプルイズザベスト!」


「おはようございます~」、え? まさか、それで来たのか!?


中澤星児、いやイングヴェイ中澤。彼の思う「いい服」はコレだったか。そう来たか~……。


中澤のテーマ「イングヴェイ」


彼にとってはギターさえもファッションの一部ということか。


しかしながら、訳もなくコレを選んだはずがない。


服の着こなしにも、こだわりがあるに違いない……。


中澤のコメントこだわりポイントはシャツ。イングヴェイはテラテラしたサテンみたいな素材のシャツを着がち。でも、時代のせいかそういった素材のシャツが全然売ってない。下北沢の古着屋を巡りに巡ってやっと見つけた1着がこれだ

ポケットや肩についた裁縫の飾りもイングヴェイが着てそうでとても良い。さらにはウエストがキュッと締まっていてシルエットが綺麗。とにかく痩せてるように見せたいイングヴェイはこのシルエットも好きに違いない。ガチで1度も似たシャツが売られているのを見たことがない一点もの


最後は私。すでに出社していたので、いまさら「おはようございます」というのも何だが、ちゃんとコレ着てきたぞ。



佐藤英典のテーマ「自分を楽しむ」


挙げたいポイントはいろいろあるけど、私は小物もいい服の一部として考えている。たとえば、世田谷ボロ市で買った革のポーチや……。


ワイヤークラフトのネームブローチ。「HIDENORI」と書いてある。


それからハットピン。これは旧友に作ってもらったものだ。


それと蝶ネクタイは当編集部の亀沢のチェコのお土産だ。


佐藤のコメント「何を着るにしても、できるだけ自分に似合うものを選びたい。その上で、さらに着こなしを楽しむために、いろいろ小物をいかしたいと普段から思っている。とくに、頂いたものを上手く扱えるように工夫したいと考えている。

「着こなす」という言葉がある通りに、似合わないからとあきらめずに、似合うように上手く着ていくことも大事。そうして、自分の着こなしの幅を広げて、自分を楽しみたいと思っている


以上、8名の思ういい服を紹介した。みんな考え方が違い、各々にこだわりを感じるコーディネートだったと思う。もしも参考になるようなら幸いだ。個性的すぎて参考にならないかもだけど……。


執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24