うちの実家はカフェを経営していて、メニューにパスタがあった。たしかトマトソースと、和風と、スープパスタだったかな? なお現在は父のやる気が消失したため、パスタは無期限販売休止となっている。終幕と呼んでも過言ではない。

そんなワケで、学生の頃はよくパスタの手伝いをやっていた。バラバラの業務用パスタを1人前(100グラム)ごとに計量し、輪ゴムでしばっておくのである。そうこうするうち、私はふと、自分が “ある特殊能力の使い手” であることに気がついた。

それは…… “計量しなくても100グラム分のパスタが分かる能力” ッッッ!!!!!

・刮目せよ

せっかくの機会なので、読者の皆さんに私の能力をお見せしよう。

見守ってくれるのは私のファンA(砂子間)とB(中澤)。歴史的瞬間をド最前で拝めるとあって、興奮を隠し切れない様子である。落ち着けオタクたち。

100グラムってのは……まぁこんなもんだ。これは長年の経験によって培われた感覚であり、言葉で説明するのは非常に難しい。


ジャン! これが100グラムのパスタになりま〜す!!!



やるまでもないことだが、見せ場なので計量する。



刮目せよオタクたち!!!





・ふとしたミステイク

「サルも木から落ちる」という言葉があるが、私がこの能力を発動するのは数年ぶりのこと。恥ずかしながら、やや感覚が鈍っていたようだ。「弘法も筆の誤り」ってね。

プライドを捨て、初心にかえった私は改めてパスタ100グラムの感覚を手のひらに刻みつけた。もう失敗は許されない。さぁ、今度こそ……


フルパワー100グラム中の100グラム!!


私についてこいオタクたち!!!



ぃやったァァァァアアアアアアア!!!!!!!!!!!


今回ひさびさに能力を発動してみて気づいたことは「ちょっと練習すればわりと誰でもこの能力を身につけられるかもしれない」ということ。少なくともパスタ屋のバイトに受かりやすくなるはずなので、みんなも習得してみてくれよな!

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
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