業スーこと「業務スーパー」には、他の店ではあまり見かけないような商品が数多く売られている。個人的にはそれがけっこう楽しかったりするのだが、つい先日もすげぇヤツと出くわした。その正体はなんと……


1.8kgのアップルパイ。


おっも! 化け物やないか!! これは早急に退治する必要があるだろう。というワケで実際に買ってみた。

・業スーの化け物アップルパイ

安さに特化した店というイメージの業務スーパーだが、よくよく探してみるとユニークな商品がたくさんある。それも端っこの方にこそっと置いてあることが多い。

本稿の主役である化け物アップルパイも、冷凍コーナーの片隅にひっそりと佇んでいた。まあ、デカすぎてあまり忍べてはいなかったが。

・海外からの刺客

古いおもちゃ屋で長年ほこりをかぶっていたかのような、ややレトロなデザインの箱に入っているこの商品の名は『クラシック アップルパイ』(税込1706円)。総重量1.8kgという掛け値なしのリンゴモンスターだ。


こちらはオランダからの輸入品らしく、言われてみるとたしかに異国情緒がある。開封してみると……


すでに一部割れていたが、まあ海外だしな。そういうこともあるよな。中には巨大なアップルパイが丸っとホールで入っており、あらかじめ12ピースにカットされている。



「パイ」という言葉から連想される軽やかさはほぼ皆無で、むしろシカゴピザを思わせる重量感溢れる立ち姿だ。さすがはオランダ代表。シンプルにデカい。そういえばセーム・シュルト(K-1)もオランダ出身だったっけ。


食べる分はレンチンするか、冷蔵庫に入れて3~4時間放っておく。解凍後、オーブントースターで2分ほど温めると表面がサクッとするらしいが、面倒なのでパスした。これにて完成とする。


はいドン!

・超ぎっしり

断面を見ただけで分かる。凄まじいリンゴ密度である。業スー曰く「甘酸っぱいリンゴとアプリコットピューレ、レーズンを入れ、シナモンを加えました」とのことだが、いざ食べてみると見た目以上にリンゴだらけだ。

パイにリンゴが入っているというより、もはやリンゴの隙間にたまたま生地が存在していると言った方が正確だろう。圧倒的な物量である。



生地はサクサクというよりは、しっとりしたクッキー系で、タルトに近いかもしれない。やはりどこか海外のお菓子っぽい味わいだ。紅茶が飲みたくなってくる。

・意外と絶妙なバランス

コストコに売られているというメイド・イン・USAのアップルパイは、喉を焼き尽くさんばかりに甘いらしいが、この『クラシック アップルパイ』は輸入品の割にはそこまで過剰に甘すぎない。

いや、もちろん甘いは甘いのだが、リンゴが思った以上に酸味が効いていて、それがいい具合に甘さを中和してくれているのだ。痒い所に手が届く酸っぱさというか。

シナモン強めなのでそこは好き嫌いが分かれそうだけども、1ピースあたり140円ちょいというコスパも含め、なかなかの掘り出し物と言えそうである。業務スーパーに立ち寄った際は探してみてほしい。ただし! デカい上にめっちゃ重いから重々気を付けてくれ。

参考リンク:業務スーパー
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.