SNSでもたびたび話題になり、今なお新たなレシピが生み出され続けている「雪見だいふく」アレンジ。多くのファンが「うちではこうしている」と一家言あると思う。中でもパンにのせてトーストする「雪見トースト」は定番といっていいだろう。

そんなアレンジレシピ界にプロの料理人が参戦。『ミシュランガイド東京』1つ星レストラン「sio」の鳥羽周作シェフがレシピを考案した。スウィーツ系とおかず系、2種類あるから作ってみよう!


・「雪見アップルパイ」

まずはスウィーツ系。作り方はYouTube動画に詳しくあるので、ぜひご覧いただきたい。


まずは6枚切りの食パンに、溶かした無塩バターを塗るのだが……すみませんシェフ、無塩バターがありません。料理や製菓が趣味でもなければ常備していないだろう無塩バターとは、しょっぱなから容赦ない。ガチすぎるのでは?

というわけで普通のバターでいいでしょうか。普段はチューブバターを使っているほどの筆者には、「四角いバター」というだけでも精一杯です。

バターを塗ったら、パンの両面をフライパンで焼く!


世の中に雪見トーストのレシピはたくさんあるが、これ、普段はやらないと思う。基本的に好きな具材と「雪見だいふく」をのせてトースターに投入するだけで、美味しくできるからな。

この調子だと、収穫したリンゴを煮込んでジャムを作ります……という展開になりそうだったが、そうではなかった。

こんがり焼けたパンに、スライスチーズを敷いて「リンゴジャム」をのせる。そう、ジャムでいいのだ。

筆者が使ったのはアヲハタの55ジャム。どこでも買える、なんの変哲もない食卓用ジャムだといっていい。

ついに登場する真打ち「雪見だいふく」。パンにのせてトーストすると……


表面のモチが破れて、バニラアイスが生クリームみたいにとろとろに!


仕上げにシナモンパウダーを振りかけて完成だ。レストランのようにナイフとフォークでいただく。


これはまさに……アップルパイ! 200円足らずで買ったジャムにもかかわらず、シナモンの風味でアップルパイがそこに完全に再現されていた!!

ホカホカの食パンに、とろりと甘いバニラアイス。ジャムに入った果肉も、シャクシャクと食感がいい。めちゃくちゃ美味しい!

カフェレストランで目玉メニューとして出てきても十分に通用する。

フライパンで焼いたパンを用意するところまでは少し手間がかかるが、その後は「のせてトースターに入れるだけ」の簡単レシピである。本格カフェスウィーツが自宅で簡単にできるという意味では画期的。

ただし、リンゴにバニラアイスにシナモンというのは、どれも鉄板の組み合わせで、おそらく読者の皆さんの「想像どおり」の味といってもいいと思う。ある意味「マズいはずがない」という黄金レシピ。

真にすごいのは、ここからである。


・「ベーコンエッグ雪見」

続いて、おかず系を作ってみよう。バターを塗ってフライパンで焼いたパンを用意するところまでは前段と同じである。スライスチーズをのせてスタンバイOK。

具材はベーコンと目玉焼きなので、こちらもフライパンで用意する。手間という点では、雪見アップルパイよりも少々工程が多い。

サンドイッチのように具材を重ねて「雪見だいふく」をオン。先ほどと同様にトースターで焼く。

仕上げに醤油をサッとたらして完成だ。ベーコンに玉子に醤油とは、完全にホテルの朝ご飯メニューだが、それが甘々の「雪見だいふく」と組み合わさるとどうなるのだろう。

こ、これはっ……!


「甘い」と「しょっぱい」の絶妙なコラボレーション! てんでバラバラな味に思えるのだが、最後に加えた醤油が全体をまとめている。

ベーコンにもチーズにも塩気があり、全体としては「しょっぱい」といえるのだが、バニラアイスがなぜか合う! 塩気がかえってアイスの甘さをひきたてて、未知のコクが生まれている。

クリーム状になったアイス、とろりとした玉子の黄身、カリカリのベーコン……口の中に多種多様な味が広がる。そして時々ポヨ~ンと伸びるモチがアクセントに。完成された1皿だ。

まるで新進気鋭のレストランで食べる創作料理といった趣(おもむき)である。こっくり、こってりした濃厚な味で、1枚でお腹いっぱいになるぞ。


・ここまでアレンジされるアイスはない

どちらも間違いなく美味しく、しかも「ベーコンエッグ雪見」は新感覚。普段のお手軽「雪見トースト」とは似て非なるものである。なんでも鳥羽シェフ自身が「雪見だいふくが好きすぎるんです!」だそう。

シェフ公式Twitterでは、実際のレストラン「sio」で「雪見だいふく」を食べる “雪見シュラン” なるキャンペーンも実施中だ。1つ星レストランで「雪見だいふく」って、どこまでガチなの……。

なにより、おかずでもスウィーツでもOKの、「雪見だいふく」のポテンシャルがすごすぎる。これからも人類によるアレンジレシピの探究は続く。


参考リンク:PR TIMES、Twitter @pirlo05050505
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.

▼「sio」鳥羽周作シェフコラボ「ベーコンエッグ雪見」

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