『スイカゲーム』


ゲーム名とタイトル画面を見ただけだと、幼児向けゲームかいわゆるクソゲー、その2択かと思うだろう。

だがこの『スイカゲーム』、2023年10月現在ピクミンやポケモンなど名だたるゲームを差し置いて、ダウンロード数1位に君臨し続けてる。人気YouTuberやVTuberがこぞってプレイしたため、人気に拍車がかかったみたい。

この可愛らしい絵柄からは全く想像できないが、物凄く中毒性があるゲームなんだとか。数々のインフルエンサーを沼に落としてきたその実力、確かめてみようじゃないの!


・落ちものパズルゲーム『スイカゲーム』

スイカゲームの開発元は、スマートプロジェクターで有名なAladdin X株式会社。元々プロジェクターに搭載するために作ったゲームだったみたい。

プレイしていた人から「かわいい!」と反響がありSwitchに移植したところ、インフルエンサー界隈で流行って大バズりしたというわけ。おそらくAladdin Xの中の人もこの人気ぶりには相当驚いてるんだろうな。

ゲーム自体はよくある落ちものパズルゲーム。フルーツがボックスから溢れないようにしながら高得点を目指していくというもの。

フルーツは全部で11種類。同じフルーツ同士をぶつけることで、1段階大きいフルーツへと変化させることができる。

1番大きなフルーツはタイトル通り「スイカ」だ。高得点を狙うには、スイカの完成を目指しつつ、なるべく多くのフルーツをボックスに詰め込んでいく必要がある。



このゲームの1番難しいところは、フルーツがある程度の物理法則に従って動くこと、これに尽きるだろう。

ぷよぷよやテトリスのように連鎖を狙ってフルーツ配置していくのだが、思い通りにいかないことが多すぎる。フルーツはコロコロ転がるし、押されたり揉まれたりで盤面はどんどん変化していく。

嘘だろ!? って思ったのは、フルーツがぶっ飛ぶこと。たとえばこの画像を見て欲しい。右側はスカスカだが、桃がボックスを飛び出しゲームオーバとなってしまったのだ。

下の方で転がったフルーツ同士がぶつかり、その衝撃で上部の桃が吹っ飛んだというわけ。こういう予期せぬぶっ飛び事故が、良い感じでフルーツを積めている最中に起きるとほんとに悲しくなる。

あとは、プレイすればするほど小さいフルーツの置き場に迷うことになるだろう。

たとえばこの画像を見てほしい。モモとモモをぶつけてパインにできれば、下のパインとぶつかってメロンを作れるのに、イチゴがそれを許さない。こうなると、中規模のフルーツがボックス内に増えてもメロンやスイカに変化させることができないため、すぐにゲームオーバーとなってしまう。

ポイントとしては、小さなフルーツを単体で盤面に残さないこと、連鎖を作れるようなるべく下の方から順に大きいフルーツを配置していくこと……かなと思う。ゲーム自体はシンプルで誰でも楽しめるが、高得点を取りたいとなると、かなり頭を使うゲームな気がするぞ……!



・ハマったはいいものの……

普段パズルゲームはやらないが、何回かやっているうちにパインやメロンはガンガン作れるようになってきた。フルーツがぶつかって「ポンっ」と大きくなる様は気持ちいいし、頭を捻ってうまく連鎖を作れたときの感動はデカイ。

この調子でスイカも作って更なる高得点を目指すぞ〜、とプレイすること数時間……

何度も何度も繰り返したのだが……


…………



スイカはどこ……?


「スイカゲーム」なのに、数十回プレイしてもスイカを見られていないなんて、そんなことある?

メロンを1つ作るのは簡単なのだが、メロンを2つ作ってスイカにするというのはかなり難しい……。頭空っぽでプレイしても、おそらくスイカができることはないだろう。スイカゲームをある程度攻略した者しか、スイカに出会うことはできないのだ。

簡単そうに見えて意外と難易度高めだったスイカゲーム。この「できそうでできない」感じと、不確定要素満載の楽しさが、いろいろな人がスイカゲーム沼に落ちる原因となっているんだろうな。

「スイカゲーム」はNintendo Storeで240円という安さで販売中。時間が溶けても良いという方、プレイ中毒に陥らない自信のある方は、ダウンロードして遊んでみてはいかがだろう。


参考リンク:X(Twitter) @aladdinx_jp
執筆:まろ
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:スイカゲーム(Nintendo Switch)

▼執筆後も諦めずプレイし続けた結果……

▼ついにスイカを作り出すことができました! 難しすぎ~!