2023年8月18日に「はくちょう座κ流星群」の活動がピークを迎えるぞ! 先週末の「ペルセウス座流星群」は台風で逃したかもしれないが、まだこの夏の流星チャンスは終わっていないということだ。

今夜は空を見上げつつ、流星ハント待ったなし!! はくちょう座の見つけ方や、今夜の各地の天気など、詳しくお伝えするぞ!

・デネブ

「はくちょう座κ流星群」は、その名の通り、放射点が はくちょう座の近くにある。放射点とは流星がそこを中心に発生しているように見える、見かけ上の点のことだ。

はくちょう座と言えばデネブ。アルタイル、ベガと共に、夏の大三角形を構成する3つのうちの1つ。義務教育で100%習うので、かつて小学生だったことがある人なら全員知っているはず。

というか、この時期に夜空を見上げて一番目立つのが夏の大三角形なので、誰でも夏の大三角形の発見は容易いと思う。

では実際に夏の大三角形で、どれがデネブなのかと問われたら……正解できる一般人はわりと少ないように思う。どれがどれだったか覚えてねぇ……と。

もっとも簡単な見分け方としては、北極星に近い順番で覚えることだ! デネブ、ベガ、アルタイルの順で北極星に近い。かの大ヒット曲の “あれがデネブ、アルタイル、ベガ” は、わりと罠な歌詞だと思う。



もし星に恵まれた環境にお住まいで、常時天の川が見えるという方の場合、天の川のど真ん中で溺れているのがデネブで、一歩踏み込んでいるのがアルタイル。ベガは川の外にいる。

肝心の放射点は、そのデネブとベガの中間くらいの位置、夏の三角形の少し外側に辺りにある。ちょうどハクチョウの左の羽の先辺りだ。


そこを中心に全天に流星が発生する。流星は放射点から近いほど短く、遠いほど長く尾をひく傾向がある。そして放射点の位置は北東から北西、そして再び北東と、わりと北寄りの空を、北極星を中心に回転している。

ハデな一発を狙いたいという方は、やや南寄りの空に意識を集中するのがいいかもしれない。余り活動が活発なタイプの流星群ではないため、辛抱強くまとう。18日の深夜から、19日の明け方ギリギリまでが狙い目だ!

また、ピークを過ぎたとはいえ「ペルセウス座流星群」は20日頃まで活動中! こちらも期待できるだろう。月は午後8時頃に沈んで(東京)、翌朝まで出てこないため、全く気にしなくて大丈夫だ!!



・天気は

最後に気になるのが今日の天気。台風は消滅したはず。頼む、オラたちに星空を見せてくれ……!!


……はい。気象庁によると、沖縄は快晴とのこと。関東は一応晴れだが、時間と共に雲が出てくる可能性が示唆されている。

ちょっと実際にその時になってみないとわからない感じだろうか。その他の多くのエリアは完全に曇り。ということで沖縄の皆さん、今夜はぜひ流星群を楽しんでみてください。関東勢もワンチャンあるかもしれないので、とりあえず外に出てみましょう。

参考リンク:国立天文台気象庁
執筆&写真:江川資具
ScreenShot:気象庁