日乃屋カレーはウマイ。優しい口当たりの後に来るピリ辛と濃厚なカレーのコクは、とろとろ家系日本カレーにおける1つの回答と言えるだろう。全国チェーン展開しているカレー屋で1位だ。

先日、渋谷でライブした時も日乃屋カレーを食べた。宮益坂の中盤にある店である。渋谷HOMEやLUSHでライブする時、サッと食事をとるのにも便利。この味がこれだけ気軽に食べられるのって超最高。ウメェェェエエエ! と、貪り食っていたその時、ふと席に置かれたラミネート紙が目に留まった。

・レトルトあったんか

入口で食券を購入するシステムの日乃屋カレー。基本店内でやることは食券を渡して食べるだけのはず。そのため、逆に気になってよく見てみたところ、ラミネート紙には日乃屋が作ったというレトルトカレーが載っていた。日乃屋カレーにレトルトとかあったんか……。

券売機でもテイクアウト用メニューでも見た覚えはない。そんなレトルトカレーのチラシには「お買い求めはスタッフまでお声かけください」と記されていた。税込み990円のレトルトには『桃源ポークカレー』『黒はんぺんカレー』『静岡ガツカレー』の3種類がある。黒はんぺんカレーて

・店舗のメニューにはない具

はんぺんってカレーの具になることあるんだ……。一番味が想像できなかったため買ってみた。店舗のメニューにはない具であることも特別感がある。

パッケージによると、どうやらこれは戦国絵巻シールシリーズの『激闘戦国伝』とコラボしたもののようだ。第二弾の「熱血!家康物語前編」は静岡県静岡地域を中心に展開されているため、静岡おでんを代表するメニューである黒はんぺんが入っているとのこと。

ちなみに、入っている黒はんぺんは、創業69年にして静岡おでん販売数No1の『天神屋』の黒はんぺんらしい。そこはかとなくレジェンドオーラを漂わせてきている。

・だが、はんぺんだ

だが、所詮ははんぺんだ。なので、はんぺんそのものの質よりも、はんぺんという形式自体がカレーにマッチするものなのかどうかの方が気になる。いくら凄くともはんぺんっしょ? 肉と張れんの? そう思いながら食べてみたところ……


ヤベエ

ボリューミーなはんぺんは噛むや、口の中で魚の味が爆発する。その身の詰まり具合はギュッと濃縮されたようで、濃厚なカレーにも負けない旨みがあった。このはんぺん、全くひよってない。

しかも、ただでさえ濃厚なカレーはレトルトで熟成されているのかさらに濃厚なコクがある。付属のだし粉も合わさって、旨みの連合軍がめちゃくちゃ攻めてくるのだ。戦国武将かよ

・ネットでも売ってた

なお、入っていたゲキセンシールは蜂屋半之丞貞次(はちやはんのじょうさだつぐ)だったのだが、この人は一揆をした後、吉田城攻めで本田忠勝と先陣争いをして2人斬った後銃弾を受けて討ち死にしたらしい。こいつはこいつで攻めすぎだろ

蜂屋半之丞貞次レベルでひよってない日乃屋カレーのレトルト。店舗のカレーですら日本一ウマイと思っていたが、それを超えてきた。すなわち、日本一ウマイカレーは日乃屋カレーのレトルト。調べてみたところ、楽天の日乃屋カレーショップでも販売されているようなので、気になる方は食べてみてくれ。

参考リンク:楽天市場
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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▼ご飯を自分好みにできるのも大分デカイ

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