びっくりした。インド人と話していたところ「インド料理屋よりココイチの方がウマイ」と言い出したのである。え!? ココイチってそんなレベルなの……?
町中華ならぬ町インド店でバターチキンカレーを食べてガチ感を感じていた私(中澤)としては衝撃の発言。ココイチってあのカレーチェーンのCoCo壱番屋だよね? その理由を聞かずにはいられなかった。
・インド人がびっくりさせてきた
びっくりさせてきたインド人の名前はへマント・シンさん。北インド・ウッタラーカンド州出身で現在は日本在住の映画監督である。実家からエベレストが見えるらしい。
本人いわく牛肉も豚肉もOKで「あまり気にしないタイプ」なインド人である彼。カレーパンを食べ比べてもらったことは以前の記事でお伝えした通りだが、その際、ココイチが好きなことが判明した。
それどころか、「町によくあるインド人やネパール人がやってるインドカレーよりウマイ」と言いだしたではないか。確かに、ココイチは外国人人気が高い。イギリスでも行列だったし、JR秋葉原駅昭和通り口店なんて訪日外国人が列を成してることがある。
・インド人もびっくりしてた
しかし、インド人がインドカレー屋よりウマイと言う領域に達しているなんて考えたことがなかった。そこでココイチのどういった点が好きなのか聞いてみたところ……
へマント監督「まず、日本でその辺にあるインド料理屋のテンプレみたいな店は個性がない。バターチキンなんてどこでも同じ味だし。
その点、ココイチは素晴らしい。ベーシックなココイチのカレーは日本のカレーという感じで、インドのカレーとは違うという意味で普通に楽しめるし、スープのヤツはマジでウマイ。スパイスのバランスも良いし、元気になりたい時にあれに唐辛子とかめっちゃ入れて体をリセットするのに凄く良い」
──ああ! ココイチのスープカレーは味に深みがあってウマイですよね!! でも、あれってインド人の感覚としてもガチ評価できるようなものなんですか?
へマント監督「一般的に日本のカレーって凄い研究しててエライなって思うんだけど、あのカレーに関してはインド人が食べても絶対美味しいって思うだろう。
フレッシュなオクラを入れてみたりとか、あまりインドではないようなことをする冒険心も尊敬する。インド人とかネパール人がやってる日本のインドカレーより全然ウマイ」
・ココイチはオリジナリティーがある?
なるほど。インド人から見たらココイチはオリジナリティーがあるのか。確かに、名もない町インド屋のバターチキンカレーはチェーンでもないのにどこも同じ味がする。なんかメソッドでもあるんだろうか。言われてみれば不思議な話である。
さて置き、そんなへマント・シン監督の自主制作映画『復讐のワサビ』は、2024年3月16日から22日まで大阪十三のミニシアター「シアターセブン」で上映予定。16日、17日は舞台挨拶でへマント監督が登壇するという。自主制作ゆえにこれを逃したら次はいつ公開か分からないため、気になる人はこの機会にぜひ。