Twitterはもう終わりだ! 何か変更がある度にそんな噂が聞こえてきたり聞こえてこなかったり。Twitterが終わったら次は何が流行るんだろうか? そう思っていたところ、一風変わったSNSの存在を知った。
そのSNSとは『Pokekara』というものである。どうやら、カラオケ配信アプリらしいのだが、これが若者の間で加熱しているらしい。というわけで登録してみた。
・機能
アプリをダウンロードして起ち上げると、面倒くさい情報入力とかはなく、いきなり適当なアカウントが出来ている。画面下部のバーには「モーメンツ」「ルーム」「歌う」「メッセージ」「マイページ」の5つの項目が。
順に見て行くと、「モーメンツ」はTwitterで言うTLみたいなものだ。「ルーム」はLIVE配信。「歌う」は自分のカラオケ動画を作成するページで、「メッセージ」はお知らせなど。
「歌う」で作成した音源をアップロードすることでモーメンツに反映されるという仕様だろう。ちなみに、マイページではフォロー・フォロワーの数や投稿作品、自分のタイムラインなどが確認できるようだ。
さらに、マイページの名前をタップすると、プロフィール画面に飛び、下のバーにプロフィール編集と表示される。プロフィール編集画面では、自己紹介やアイコン、背景などの設定が可能。
・アプリの特徴
Twitterに慣れた人ならあまり説明の必要もないくらい分かりやすいUIだ。ざっくり言うと、ツイートの替わりに歌うのがこのアプリの特徴と言える。
では、さっそく歌ってみたい。「歌う」の項目に行くと、一番上に検索窓がある。歌えるのなんて知ってる曲だけなので、大体はこの検索窓で検索する形になると思うが、一応、現在のヒット曲やおすすめ、年代別などの項目も設けられているところはカラオケっぽい。
アーティスト名で検索すると、アプリに伴奏が入ってる曲がズラーッと表示される。まあ、この辺の使い方はカラオケに行ったことがあったら分かると思う。で、曲名の横の「歌う」項目をタップすると曲個別のページに飛ぶのでもう1度「歌う」をタップ。
すると、「音声投稿」と「動画投稿」を選択できる。私は別に顔出ししたいわけじゃないから音声投稿を選択した。そして、一番下の「通常版で歌う」をタップすると曲が始まる。
・歌ってみた
iPhoneのマイクで歌ってみると、画面にはリアルタイムでメロディーの音程が表示され、当たってるか当たってないかが分かる。
ゆえに、ミスッてもすぐ分かるんだけど、やり直しもできるし、途中で終了することも可能。今回はグダグダだったので、途中で完了してみた。
すると採点を経てプレイバック画面へ。ここでは声のバランス調整とか、エフェクトをかけたりもできる。
・投稿してみた
で、その画面の一番下に表示されている「アップロード」をタップすると、ツイートみたいな画面に遷移した。コメントも打てるし、ハッシュタグもあるのでここはほぼTwitter。アップロードをタップするとツイート……もといモーメンツに投稿される形だ。ちなみに、保存しておいて後で投稿することも可能。
そこで何曲か歌って投稿してみたところ、ちょいちょいフォロワーが増えて18人くらいになった。フォローバック狙いとか、そういう見方はひとまず置いてフラットな感想を述べるなら、Twitterなどよりはフォロワーが増えやすい印象。また、何曲か投稿してみての所感は以下の通りだ。
【投稿してみての所感】
・リアルタイムで音をシューティングする感じが太鼓の達人みたいなゲーム性があって面白い
・SNS機能でリアクションがあるのでヒトカラと違って共有感がある
・ピッチの設定が甘めなので歌ウマさんじゃなくても練習次第で最高評価の「SSS」も取れる
・発信するのにネタみたいなのを考える必要がない
・TikTokみたいに出てくるヤツ全員Lv99という感じじゃないところが投稿しやすい
特に、ピッチの設定とゲーム性のバランスが秀逸で、「SSS」が出たら、ついアップロードしたくなってしまう。そして、それにリアクションがあったらシンプルに嬉しい。録音もiPhoneだけでできるし、カラオケが好きな人はハマるんじゃないだろうか。
また、普通に歌がうまくなりそうなところもいい。可視化されたメロディーを狙って歌って毎回それをプレイバックするわけだから、少なくともピッチは鍛えられるだろうしな。
・正しい楽しみ方
好きな曲を歌ってる人のものを聞いて、ウマイ人とか親近感の抱ける人をフォローするのもいいだろう。多分、私のフォロワーもそうやって来た人が何人かはいるだろうし。
さて、ここまでが正しい楽しみ方という感じなのだが、実は私がこのアプリの存在を知ったのは別の楽しみ方をしている人がいるという噂からである。
・話題になった裏の顔
それは前述のルーム機能を使ったものなのだが、この音声配信がテレクラみたいになっているというのが3月にTwitterで話題になっていたのだ。で、ぶっちゃけこれはマジでなってる。配信ルームの表示を「全て」にすると、男も女も下ネタを匂わせるものだらけで探すまでもないくらいだ。
1回間違ってルームに入ってしまったことがあったのだが、吐息混じりの声で攻める男と攻められる女がハアハア言ってるだけで意味不明だった。何コレ? いっそ面白いんですけど。
・時代が回った感
多分、動画だとバンされるから音声だけなんだろうな。このインターネットが発達した共有の時代の最先端が、ほぼテレクラ状態になっていることには感慨深さのようなものすら感じる。時代は回るもんだなあ。
いつだって時代を切り開いてきたのは欲だ。そういう意味で性的な欲も集まっているこの場所は新たな時代を切り開くかもしれない。ハアハアしてる人はTwitterにもいるしな。
というわけで、触れなければ今のところ別の世界である。正しい使い方が過疎ってるわけでもないし、基本的にはアクティブで面白いSNSだと思った次第。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.