繋がりたいけど、そばにいない。距離の溝を手軽に橋渡ししてくれるのがSNSだ。Twitter、Instagram、FacebookにTikTokまで出てきて世はSNS戦国時代

そんな中、「いいね!」でお金がもらえるSNSが登場したという。その名も『popple(ポップル)』だ! オッサンである私(中澤)は、そこはかとなくうさん臭さを感じてしまうが、お金が欲しいので始めてみることにしたぞ!!

・Appストアでは高評価

AppストアやGoogleプレイで配信されているこのアプリ。まずは、ポップルのAppストアでのアプリ評価を見てみると星4.1(2019年5月30日時点)となかなかの高評価である。

公式サイトによると、いいね1個につき1円となるようだ。だが、そもそもSNSの いいね数は、フォロワー数に比例する部分がある。フォロワーが少ないと厳しいのでは? さっそくダウンロードして検証してみることに。

・登録方法

登録方法は、他のSNSを利用して本人確認を行うか、電話番号を入力し送られてくる確認コードを入力する方法の2通り。まあ、普通のSNSと同じである

上記を入力すると速攻でアカウントが作成された。この時点で投稿はできるが、せっかくのSNSなのでプロフィールを入れておこう。「ロケットニュース24というサイトでライターをやっている中澤です」と。

・投稿してみる

これで準備はOK。さっそく検証に移りたい。投稿できるのは画像か60秒の動画となっている。まずは、以前の記事で取材した肉感バリバリのトランプバーガーの画像を投下してみることにした。

カメラを同期して画像を選択する。どうやら、今のところフィルターなどの機能はないようなので、こだわりのある人は別アプリで加工してから投稿した方がいいだろう。


まあ、まだフォロワー0人だし、いいね は稼げないだろうな……と思いきや


画像にスタンプを入れたら「いいね!(+3)」がもらえるだと!?


Twitterと同期してシェアするだけで「いいね!(+3)」がもらえるだとォォォオオオ!!

投稿するだけで「6いいね」ももらえてしまった。ちなみに、シェアしたTwitter側の表示を見てみると、アイキャッチ画像にリンクが入っている形で、画像全体はポップルに遷移しないと確認できない感じでツイートされる。

また、このツイートには、Twitterで「5いいね」がついたが、Twitter側の いいね はポップルには反映されない模様。

おっと、そうこうしているうちに投稿した画像に いいね がついた。始めたばかりでフォロワーがいないのに、どこから私のアカウントにたどり着いたのか? これはおそらく、『最新の投稿』の項目からかと思われる。

・画像に いいね がついた理由

タイムラインには、『フォロー中』『おすすめ』『最新の投稿』の3種類の項目があり、『最新の投稿』は純粋に全てのユーザーの投稿が時系列で表示されている模様。どのSNSでもそうだが、おすすめの投稿に選ばれているものは いいね数が抜群だ。

それにしても、私のような野良ポップラーを見つけるだけでなく、いいね までつけてくれるなんてアグレッシブにもほどがあるだろ

あらゆるSNSで、最新の投稿系のタイムラインをほぼ見ない私からすれば、坂本龍馬並みのアグレッシブさである。「たとえドブ川の中、志半ばにして倒れるとしても前のめりに倒れたい」という名言を思い出した。

と感心していると、また1つ いいね が増えた。おいおい坂本龍馬だらけかよ! ポップラー前のめりすぎだろ!!

でも、せっかく いいね をくれたし、いいね返ししてみよう。そう思って龍馬たちの投稿に いいね してみたところ驚くべきことが起こった


私の いいね が増えただと!?


あ…ありのまま今起こった事を話すぜ! 「おれはいいねをあげたと思ったら、いつのまにかもらってた」な…何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった…ただ1つ言えることは……


数秒前まで龍馬だと思ってた人達はこのいいねが目的だったということ。とんだ商売人たちである。


・謎のボタン

さらに、気になるのは「いいね!」獲得画面に表示されている謎のボタンだ。そこにはこう書かれていた。「いいね!をもっともらう」と。なんだこの悪魔のささやきは!? 信じられない! 押してみよう。ポチッ。

なんかくじ引きゲーム始まった


くじを選んだらCMが流れ出したァァァアアア


最後にいいねが当たったァァァアアアッッッ!!!!


怒涛の展開の末、投稿せずとも いいね をもらうことができた。何しても いいね がもらえるじゃないか。もらえすぎて、いいね の概念がよく分からなくなるレベルだ。一体、いいね をくれているのは誰なのか?

なお、「いいね!をもっともらう」については1日にチャレンジできるのは10回まで。投稿についても、1日5回までという制限があるようだ。

・換金したい

そんな感じで、始めたばかりにもかかわらず速攻で「29いいね」が集まった。さっそく換金してみよう。え~と、どこから換金できるんだ? 申請方法を確認してみたところ……

「iPhoneで申請できるのは500いいね!から


「セブン銀行での引き出しは手数料398円のご負担


──まだまだ換金できなかった……。しかも、考えたら当たり前だが手数料398円がかかるようだ。「500いいね」を頑張って稼いでも勇んで引き落としたら純利益102円! そう考えると、インフルエンサー並みに いいね が稼げる人は別にして、なかなかシビアな世界である。


・まとめ

甘くない。まずは、ポップルを始めた感想はそんなところだった。このアプリが気になっている人は、あくまでSNSが主体で いいね が換金されるというのはオマケみたいなものと考えておいた方が良いかもしれない。

今のところ、SNS自体の機能に目新しさはないため個人的には流行るかどうかは微妙だと思う。しかしながら、「いいね」の概念の新しさは他のSNSに類を見ないこのアプリ。ポップルはSNS戦国時代に一石を投じるか?

参照元:popple
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.