だいぶ唐突だが、運気を上げるためにAmazonで「開運グッズ」を買うことにした。さっそく検索してみたところ、なんと6万件以上の商品がヒット。どうやら魔除けの力を持つ天然石から金運アップのひょうたん、さらには白蛇の抜け殻まで揃っているらしい。

そんな中から選んだのは、金運パワーを引き寄せる力がある「牛の銅像」である。商品ページによると、牛は「勤勉に働く良い動物」とされ、同商品は「歴史と文化が融合した美術工芸品」だという。評価は堂々の「星1つ」だが……運気がアップするなら無問題だ!

・Amazon低評価の開運グッズ

注文翌日にソッコーで届いた牛の銅像。商品名は「風水グッズ 銅牛 置物 ウォール街 牛の銅像 十二干支 銅製 お守り 開運置物 縁起物 金運 財運 お守り(2999円)」だ。先に述べたとおり評価は1、コメントはないので理由は不明。そんなアイテムである。

経験的に置物系の低評価商品は「商品写真と全然違う」「届いたら壊れてた」といったケースがほとんど。たとえば「熟練した職人が手作りしたサメの彫刻」は全然手作り感がなかったし、「ガイコツのランプ」は開けた瞬間に悲鳴を上げるほどボロボロに壊れていた。

牛の銅像は商品ページに「力強い見た目」「表情は鮮やかでオーラにあふれている」などと書いてある。となると「安っぽいビジュアルの牛が届く」や「牛の角が折れている」などといったパターンが予想できるのだが……梱包は丁寧だ。少なくともテキトーな感じではない。

銅像をくるんでいた新聞紙は、中国の「南方日報(2022年10月)」だった。つまり風水の本場・中国からやってきた牛の銅像ということだろう。これは開運待ったなし!


さあ果たして中身は無事なのか、力強い見た目をしているのか、出てきたのは……


期待どおりの牛!


サイズの割に重量感があり、力強い見た目でオーラも……たぶんある。とくに壊れている部分もなさそうだし悪くない。ただ、商品写真と比べると薄汚れているようにも見えるかも。それでも「星1つ」を付けるのは厳しすぎる気がしなくもない。

ちなみに本来は「その年の干支を飾ると縁起が良く福を招く」と言われている。丑年は2021年、2033年なので次の出番は10年後……だが、せっかくなので会社に持って行くことにした。


・会社へ

開運効果があるかどうかのジャッジはもう少し先になりそうだが、迫力ある銅像としての評価はまずまずである。何より会社に「威厳のある銅像」を飾ることでピリッと気が引き締まるし、皆にエネルギーやインスピレーションを与えることができるだろう。

てか、動物好きが集まる編集部に持っていけば “職場のアイドル” として可愛がられるに違いない。運気を上げる牛の銅像も「ロボフィッシュ」のように温かく迎えられるはずだ。


そう、牛の銅像もきっと……


無。


……残念ながら地獄のように無反応だったので、自分のデスクに飾っておくことにした。今年1年飾ってみて開運効果を検証してみよう。運気アップ本当に頼んだぞ!


参考リンク:Amazon「牛の銅像」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.