Amazonで1870円の「デッサン人形」を買った。デッサン人形とはマンガやイラストを描く際にモデルになってくれるアイテムで “ポーズ人形” とも呼ばれているもの。人形が相手なら難しいポーズもリクエストできるし人物を立体的にとらえやすいから便利なのだとか。

しかし同商品には20件のレビューが集まっていて評価は1.9。全体の47%のユーザーが「星1つ」を付け、コメント欄は「小学生が作ったプラモデル」「安いおもちゃ」「作りが雑」「汚い」などと燃えまくっていた……果たして実際のところはどうなのだろうか?

・Amazonで買ったデッサン人形

注文の翌日に届いたデッサン人形。商品説明によると、同商品はスケッチの練習に最適な人体模型で、人体構造の基本も学べるらしい。おそらく人間に近い骨格や筋肉を再現しているのだろう。絵を描きながら人体構造に対する知識も深められるに違いない。

箱から出てきたのは人形と小物。外箱はなく、透明なプラスチックケース(ブリスターパッケージ)をビニールでぐるぐる巻いただけ。なんというか、プラモデルの中身だけがやってきたような感じ。あと一応、説明書のコピー(めっちゃ不鮮明なやつ)も1枚入っていた。

さっそく人形を取り出してみると……なるほど本当に人間のようだ。関節がちゃんと動くので複雑なポーズもさせられるだろう。さらに「手の種類」と「小物」を組み合わせれば、スマホやモデルガン等を持てるってことか。


しかし、試しに「電話を耳に当てるポーズ」をさせようとしたら……できず。左腕がイメージ通りに上がらなかった。そういえばコメントに「動作の悪い部位がある」って書いてあったような。たしかに残念である。


ただ「スタンド付き」なので、少しくらい無理なポーズをさせてもOKなのは嬉しい。人間にお願いしたらブチギレられそうなポーズも人形なら一瞬でできる……今のところ、総合評価が「星1.9」というのは厳し過ぎるような気がしなくもない。

……そうだ、もしかしたら実際にイラスト練習をすることで気づくことがあるかも! ってことで、さっそくデッサン人形を使って絵を描いてみることにした。

・デッサンしてみた

うむ、人形を見ながら描くことで、多少難しいポーズであっても体のバランスを崩さずに描けそうだ。正直、頭の中でポーズをイメージしながら描くよりもずっと楽。あらゆる角度からモデルを見ていくうちに観察力が鍛えられていく……気がする。


また一方で、目の前に “正解” があるはずなのになかなか忠実に再現できないという難しさもある。「これで本当にいいのか」「さらに観察すべきではないだろうか」と自問自答をくり返しながら描いていく。立体的なものを平面に描写するのはこんなに難しいのか。


よし、もういいだろう。なんとかできた。とりあえず言えるのは、デッサン人形の評価はさておき……

私の描いた絵は間違いなく「星1つ」ということだ……人形を語る前にデッサン力を上げておくべきだった。そんなわけで、現場からは以上です。すみませんでした!


参考リンク:Amazon「デッサンモデル デッサン人形 男性お絵かきマネキンフィギュアモデル モデルデッサン モデル人形1/12 小道具 スタンド付き 練習用 (メンズ 、グレー)」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

▼そもそも絵が下手でした