大は小を兼ねると言うが、長は短を兼ねるのだろうか。大がいけるのだから、長もいける気がする。

何故そんな話をするのかというと “史上最長” を謳うラーメンを手に入れたからである。恐らく、長いからこその味わい深さがあるのだろう。いただいてみるとしたい。


・長さは約1m

史上最長ラーメンを販売するのは、内田製麺。博多で60年に渡り多くのラーメン店の麺を製造してきた製麺技術を継承し、東京に広めるために新たに設立された会社らしい。サイトにそう書いてあった。

取り扱い商品を見ると、豚骨ラーメン用、醤油ラーメン用、味噌ラーメン用、はたまたまぜそば用など幅広い。これだけ種類があれば、どれかひとつはツボに刺さる麺がありそうだ。

王道麺だけでなく、ビビットな7色からなるレインボー麺や犬も人も食べられる安心麺などヒトクセある麺も目立つ。恐らく史上最長麺は、こちらの路線だろう。

そんな史上最長麺、どのくらいロングであるのか。半分に折りたたまれて袋に入っているのだが、試しにその状態で測ってみると約50㎝。つまり全長は約1mといったところだ。


茹でている間に絡まったりしないのかしらとやや不安に感じながらも、大き目の鍋にたっぷり湯を沸かして麺を投入。あらかじめ手でほぐしていたこともあり、絡まる気配なし。優秀だ。

サッと40秒茹で、同封されていたスープを湯で溶かしたところへドボン。パッと見はそれ程に長い麺であることはわからないので、何も言わずに出したりすると驚かれそうで良い。


・長いラーメンは食べやすい

さっそく箸でつかみ、グワシっと上へ引っ張る。頂点の麺越しに椀に目をやると、遥かに遠い。そっと椀に麺を戻し、スススとすする。ほど良いコシと、モチっとさ。


バランスの取れた麺で食べやすく美味しい。そう……非常に食べやすいのだ。長いからといって食べるのが大変であるとか、そうしたことが一切ない。むしろ長さを感じさせないのだ。

過去に記者は長い素麺長いうどんを食べてきた。その中でもラーメンはダントツで、長くても食べやすいことが判明。

何故だろうと考えてみたが、これは恐らくプツンと歯で切り易いからだろう。硬すぎず柔らかすぎず、絶妙なコシが効果的に働いているのだ。


図らずも、長は短を兼ねることが証明されてしまった次第である。老若男女、安心して食べられる長い麺。食卓にひと癖加えたい時に、お試しあれ。

参考リンク:内田製麺
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
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▼内田製麵の史上最長麺

▼サッと茹でるだけです

▼スープも麺も美味しかった! 

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