突然だが7月7日は “そうめんの日” らしい。ちなみに、記者はあればあるだけ食べられちゃうくらいに素麺が好きだ。名産地のひとつである奈良県で暮らしていることもあり、季節問わず美味しい素麺を手に入れては口にしている。

聞くところによると、産地が違えば素麺の味も変わるらしい。どれどれ、たまには違う地の素麺を食べてみたい。そう思っていたところ『小豆島手延べ半生そうめん』の存在を知る。なんでもこちら、好きな長さに切って食べられるんだって!! これは気になる……さっそく取り寄せてみるべ。

・ひと思いに長い麺をすすりたい

『小豆島手延べ半生そうめん』は、香川県は小豆島町で作られている素麺だ。その名の通り乾麺とは違い、半分生であるらしい。一度乾燥させたそうめんに、さらに加湿の工程を加えるなどしているとのこと。

記者は一度だけ、素麺づくり(の一部分)を体験したことがあるのだが、それはもう大変。一連の行程をこなすだけでも骨が折れるというのに、さらにそこに工夫を加えるとは恐れ入る。

しかもこちらの『小豆島手延べ半生そうめん』は、上記した通り自分で切って食べるタイプ。素麺好きにとってはタマラナイ計らいだ。長い素麵をひと思いに、ズズズとすすれるということでよろしいか……!! 


・約77㎝の素麺

さっそく、ひと袋税込250円(送料別)で『小豆島手延べ半生そうめん』を取り寄せ開封。なるほど、これは確かに長い。そして素麺の概念が覆されるビジュアルと肌触りだ。どことなく、うどんに近いものを感じる。

さて、まずは測ってみよう。くるくると巻かれていたものを伸ばし、計測器を当てたところ約77㎝。結構なモノをお持ちである。本来であれば包丁などでザクッと切って食べるところだが、素麺好きとしては一気にいきたくなる。

なにせ、素麺を思いのまま一気にすすれる機会なんて、そうそうないのだ。まず、たっぷりの湯に、この77㎝の素麺を投入してみよう。ふつふつと湯がくこと数分。取り上げて水で締め、いざ実食だ!! 


・ひやむぎに近い素麺

喜び勇んで、箸で素麺を摘まむ。このあたりまでくると、良識のある読者のみなさんは気付いたところだろう「そんなに長いと食べにくくない?」と。その通りで、箸にとったはいいが、いくら上に上にと持って行こうと一向に麺が途切れる気配がない。

座って悠長に食べているどころではなく、いつしか仁王立ちになり手を思い切り天へと掲げ、ようやく皿から取り出すことができた次第。にゅう麺などにして、そのまま椀からすするスタイルであればいざ知らず、一度器から取り出してつけ汁皿に移すのは至難の業である。

下手すると長い麺が絡まったりもして、それがまた楽しくもあるのだが、結構大変だ。ひとりで食べた日には「私は何をやってるんだろう」と少しだけ虚しくもなる。とは言え、こんなにも素麺を堪能できる機会はそうそうない。

やっとのことで引き揚げた素麺を口に入れると、なるほどこれは新食感。そのビジュアルから、うどんのようだと感じたことはあながち間違いではなく、食感はうどんに近い。もっちりとした歯ごたえで、喉越しはツルっと爽やか。

全体的にひやむぎに近いような気もする。いずれにしても美味しく、いくらでも食べられそうだ。77㎝あっても、一気にペロッと腹に収まったことは言うまでもないだろう。

そして意外にも取り分けるまでが苦労しただけで、個人的には長くても問題なしだったぞ。ただし、公には切って食べるようにと言われているので、そのあたりは自己判断でよろしくな。

いやはやしかし、素麺にも色々あるのだと勉強になった。みなさんも、機会があれば小豆島手延べ半生そうめんをお試しあれ。乾麺とはまたひと味違った味と長さを楽しめることを保証するぞ。

参考リンク:小豆島手延べ半生そうめん
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼小豆島手延べ半生そうめん

▼好きな長さに切って食べられます

▼ひやむぎに近い感じ

▼色んな素麺があるんだなあ。美味しかったです! つけ出汁は「邪道そうめんピリカラ豚なすデスマッチ」を作ったよ