アラフォーのオッサンたちが幼少時代に熱中したホビーのひとつ、それが『ミニ四駆』だ。我々にとっては「600円=ミニ四駆」であり、いまだに600円という数字を見ると「1ミニ四駆」と換算してしまう私がいる。
そんなミニ四駆が……なんとダイソーに売っていた! 商品のシリーズ名は「POCKET CAR(ポケットカー)』で、価格は1台300円(税込330円)。発見したのは昨年2022年クリスマスイブ(←寂しいな)。自分へのご褒美として、そこに売ってた3種類、すべて買ってみた〜!
・それぞれの印象
あらためてパッケージをじっくり眺めてみる。まず左端の青いマシン。名前こそ『SPEED STAR(スピードスター)』で、ダッシュ! 四駆郎的に言えば『シューティングスター』的な位置付けかと思いきや、ボディのデザインは『アバンテ』+『セイントドラゴン』な雰囲気。
続いて真ん中の赤い『REX REVOLUTION(レックスレボリューション)』は、その名の通り恐竜がモチーフ。しかしそこはかとなく『バーニングサン』や『ブロッケンギガント』を彷彿とさせる無骨なデザインだ。
最後の『BAT FANG(バットファング)』は、もうモロにバットマンの車「バットモービル」をイメージしているのでは……と思った次第。三者三様、きちんとキャラが分かれていてグッドジョブである。
・作ってみた感想
それではさっそく作っていこう。まず「ビニールに小分けされたパーツ類」が箱から出てきて少し感涙。特に「ギア類」「モーターとグリス」「金属類」が小分けになっていたのには「懐かしいぃぃ」と感動しきり。
また、
説明書に書いてあった、このあたりの説明にも懐かしさのあまり感涙。たったの330円で、こんなにも懐かしい気持ちになれるなら、もうすでにお買い得ではあると思う。
んで、
とりあず第一段階のシャーシ部分&ギアの取り付けが終わったのだが、まずこのギア構造から見て思い出されるのは、元祖ミニ四駆である「タイプ1シャーシ」であろう。私が最も熱中していたモデルでもある。
が、
モーターは縦置き。また、このモーター部のパーツと金属の構造からして、ここは「タイプ2シャーシ」を連想させた。いや、ギアの構造からしても、ベースとなるのは「タイプ2シャーシ」なのかもしれない。
そんなこんなで、
ボディのシールも貼り終わり、
充電したての乾電池を入れて……
ケツの留め具もカチっと回して……
スイッチオン!
……
……
_人人人人人_
> 動かない! <
 ̄Y^Y^Y^Y ̄
きちんと説明書通りに組み立てたし、グリスも塗ってるし、電池はあるし、なぜ動かないのか完全に謎。もしかしたら壊れていたのかな……?
とりあえず原因究明よりも先に、2台目『REX REVOLUTION』の組み立てに入ることにした。シャーシは『SPEED STAR』と同じだが、
ボディの、ここの「恐竜の歯」を模したデザインのこのパーツ、きちんと別部品になっているところは芸が細かいなと感心した。
そんなこんなで、
ボディのシールも貼り終わり、
別の乾電池を入れて……
_人人人人人人人_
> スイッチオン! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
……ギャッ、ギャギャギャ……
カラカラカラ……ギャッ、ギャッ……
またもなぜかタイヤが動かない。しかし、モーターは動いているようす。一体何が起きているのかを調べてみた結果……
タイヤのパーツがキツく入りすぎて(強く挟み込むようなかたちになって)タイヤが動かない……という状態になっていたもよう。よって、少しだけ(ハトメ部分に、ほんの少し隙間ができるくらい)タイヤを緩めてみたところ……
動いた!
走った!
_人人人人人人人人人人人人人人人人_
> スーパーアタックランディング〜! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
そして最後、「バットモービル」ならぬ『BAT FANG』も組み立て終えたのだが、
やはりまたも締め付けがキツすぎたのか走らなかった。
↑
(失敗から学べよ)
──てな感じで、結論から言うと、「さすがに本家・田宮模型のミニ四駆に比べると相当に作りがチャチいので、あるていど “ゆとり” や “遊び” を考えながら組み立てた方が良い」てな感じか。さもないと動かないから。
・330円で “ミニ四駆気分” が味わえるのは安い
ちなみに今現在、タミヤのミニ四駆は様々なシリーズがあるものの、最安で「990円(税込)」。だいたい1000円以上、多くのマシンが1320円ほどしているなか、330円で “ミニ四駆気分” が味わえるのは安いと思う。
なお、パッケージには
「※専用コースによっては、使用メーカーを制限している場合があります。遊ぶ場合は、店舗に確認してから遊んでください」と書かれている。秩序を乱さぬよう、そのあたりは守っていこう。
しかしながら、あえて「メーカー無差別級」のレースにて、ありったけの改造を施したこのダイソーミニ四駆が爆走している光景を見てみたいと思ったりもする。
今売っているかわからないが、それこそ「ハイパーダッシュモーター」をマシンに入れて。
執筆:100均評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24