まさかダイソーで買った商品で、こんなにも長く楽しめるとは思わなかった。何って、約10ヶ月前に購入し、テキトーに我が家のプランターに植えた『かいわれ大根の種』である。ついに、終わった。楽しみ尽くした!

どのように楽しんだのかと言えば、「かいわれ大根(食)」 → 「大根の葉っぱ(食)」 → 「大根の花(鑑賞)」 → 「大根(食)」ときて、最後の最後は「大根の実(食)」でフィニッシュ。そんな思い出を、簡単に振り返ってみたい。

まず種を植えたのが昨年2020年の8月ごろ。詳しくは過去記事「ダイソーの「花と野菜の種(2袋で100円)」を軽い気持ちで蒔きまくった結果…」をご覧になってほしいが、かいわれ大根は、たったの2日で芽が出てきた。


もちろんその後もすくすくと成長し、5日目にはもう食べられるレベルに。


パスタにしたりして、思う存分「かいわれ大根」を楽しんだ。もうすでに100円ぶん……いや、2袋で100円だったので、もうとっくに50円分は楽しんだ。これにて かいわれ大根は終わりかな……と思いきや!


かいわれ大根跡地に、なぞの葉っぱが しぶとく成長。詳しくは過去記事「刈り取った後の『いわれ大根跡地』を見に行ったら全然『かいわれ大根っぽくない葉っぱ』が生えていたけど、せっかくなので食べてみた!」を参照して欲しいのだが、パスタにして食べてみたところ……


うまし! 大根の味というか、ピリリとした大根の葉っぱの味がして非常に美味。こんなに何度も楽しめるなんて、家庭菜園最高だな……なんて思いながら、かいわれ大根跡地に水をやり続けていたところ──


なんとも可愛い「大根の花」が咲いた。味で楽しませてくれるだけでなく、目でも楽しませてくれるとは、かいわれ大根の種ったら千両役者! でもさすがに、花が枯れたら終わりだな……なんて思っていたその時!


根本から茎が折れた。


そして跡地(根っこ)を見に行くと……


なんと……


こっ、これは……


立派な大根が育っていたーーーッ!!!!

詳しくは過去記事「ダイソーで買った「<約2週間で収穫>かいわれ大根の種」を7ヶ月ほど育てたら立派な大根が穫れたどーっ!!」を参照してもらうとして、とにかく、まだ大根物語は終わっていなかったのである。ネバーエンディングストーリー。

ちなみにその大根は……


浅漬けにして食べた。まさしく大根の味がした。ここまで楽しませてくれてありがとう。本当に本当に充実した日々だった。アンコールなんて言わないから、あとはゆっくり休んでくれ……なんて思っていたら!


こんどは大根の実が成っていたのである……!!

調べてみると、どうもこれ、食べられるっぽい。「サヤダイコン(さや大根)」とも呼ばれており、売っていたりもするのだとか。へぇ〜、知らなかった! ということで、


収穫し、


パカッと開けてみたところ、


中には大根の種らしきモノが入っていた。んでもって、そのままパクリと食べてみたら──


_人人人人人人人人人人人人_

> まさしく大根の味!!!!!!!! <

 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄


──がした。大根ってのはスゴイね。かいわれ大根も、大根の葉っぱも、大根(根っこ)も、そして “実(さや)” も、すべて基本的には「大根の味」がするなんてスゴイ!!


それはさておき……

どうやって食べようか迷いに迷った結果……


ぬか漬けにすることにした。


そして3日ほど漬け込んでから……


ぬか床から取り出して……


朝ごはんに……


大根の実のぬか漬け」として食べてみたところ……


_人人人人人人_

> うまし!!!! <

 ̄Y^Y^Y^Y^Y ̄


そりゃ大根の味がするのだからマズくなるわけがないのだが、代わりダネのぬか漬けの具として、非常にオツな一品になった。


ちなみに、


正真正銘の大根(皮付き)のぬか漬けもあるので食べ比べてみたところ、なんというか「大根の方が洗練されている大根の味」がした。それに対して大根の実のぬか漬けは、ややワイルドな味であるが、どちらも美味。


自分で育てた「大根の実のぬか漬け」のお茶漬けなんて、最高としか言いようがない。まさしく感無量といったところであり、私は茶漬けをズルズルと食べながら、心の中で「ありがとう、ありがとう」と感謝していた。だってだって、


たった50円でここまで楽しませてくれるモノってある?


植えてから2日で「わあっ!」となって、「おいしい!」となって、「なにこれ?」となって、「きれい!」となって、「ドッヒェー!」となって、最後に「こんなふうになるんだ!」で「ありがとう!」でフィニッシュ。

思い出たくさん10ヶ月。こんなにもロングランで楽しませてくれた100円グッズ(50円)は他にない。そして、こんなにも家庭菜園が楽しいものだったとは!

最後の最後までありがとう、かいわれ大根。出会いをありがとう、ダイソー。また会う日まで。ごきげんよう!


執筆:100均評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24