正規ショップのTシャツも好きだけど、なぜか「飲食店のTシャツ」が大好き──。ユニクロで売ってる飲食店のTシャツではなく、お店が自前で作っている正真正銘の『店T(みせてぃー)』の方である。

そんな『店T』を不定期でご紹介するのは、店T大好きっ子の私、P.K.サンジュン。第2回は「すごい煮干しラーメン」でお馴染みの『ラーメン凪』の店Tなのだが……凪はラーメンだけではなく『店T』も煮干しのクセがスゴイのである。

・店T大好き!

正確な数字は全く把握できていないものの『店T』を販売している飲食店はどれほどあるのだろう? 個人的な体感では100軒に1軒くらい……? 普通に生活していて『店T』を発見する機会などほぼない。

……が、それゆえに店Tを発見したらテンションも上がるし、わざわざ作っただけあって店Tはクオリティが高いものが多い……と思う。何より “おらが店” 的な愛情が伝わってくるところが、店Tの最大の魅力である。

・Tシャツもクセがすごい

それはさておき、今回ご紹介する「ラーメン凪」は「すごい煮干しラーメン」で知られる超有名店。一口食べたたけで「とんでもねえ……!」と驚くその味は “煮干しの大爆発” と表現するのが近いだろうか? とにかく本当にすごい煮干しのラーメンなのだ。

煮干し自体はラーメンの超ポピュラーな食材であり、煮干しをウリにする店は非常に多い。……が、ラーメン凪ほど「煮干し = 凪」「凪 = 煮干し」と言われるラーメン店は他にないだろう。

そのラーメン凪の『店T』は、あたり前のように煮干し尽くし! ひらがなで「にぼし」と表記されている他、英語・韓国語・中国語・タイ語……などなど、合計11の言語で「煮干し」と書かれている。さすが外国人のお客さんが異常に多いことでも知られるラーメン凪だ。

さらに言えば「☆☆(にぼし・二星)」のデザインがイカしてる!! バックプリントも手抜きは無く、これで2500円は相当リーズナブルなのではなかろうか? というか、マジでお洒落じゃないか、コレ。

・生地を青にする勇気

もっと言うならば、わざわざショッキングブルー系のTシャツをベースにしたところがヤバすぎる。店Tの多くは白か黒、それが最も無難だし買う側も無意識に「まあ、白か黒だろうな」と思っているハズだ。

そんなことはお構いなしでブルーのTシャツにありとあらゆる煮干しを詰め込んでいく……。あの「すごい煮干しラーメン」に匹敵するクセの強さは「これぞラーメン凪の店T……!」と感動せずにはいられない。

個人的には勝負Tシャツにもなり得るカッコ良さだと思っているが、ファッションの評価は人によって大きく変わることは承知している。……が、強烈なインパクトと意味不明な中毒性は「凪そのもの」ではなかろうか? 店Tのお手本のようなTシャツである。

ご覧のように凪の店は「逆に普通のショップじゃまず出さないデザイン」と言えよう。「凪くらいカッコいい店Tを知ってるよ!」という方は、ぜひこちらの「リクエストボックス」から情報をお寄せいただきたい。2023年、空前の店Tブームが来るかもしれない。いや、無いな。

参考リンク:ラーメン凪
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.