「隠れた名店」には3種類あると思う。単純に多くのお店の中に埋もれてしまっているところ、立地に一癖あって人目につきにくいところ、そしてお店の開店頻度が低く、営業そのものがレアなところだ。
聞いた話によると、この世には「ほぼ月1回しか開店しない不定期営業のラーメン屋」が存在するらしい。もう1度言うと「ほぼ月1回」だ。レアにもほどがある。しかも不定期だ。てっきり類を見ないほど気まぐれな人が営業しているのかと思いきや……どうも違うらしい。
・レアなお店の絶品の味
エクストリームな入店難易度を誇るそのお店の名前は「月曜日は煮干rabo」である。
なぜそこまでレアなのかについては、同店が「Bonito Soup Noodle RAIK(ボニートスープヌードル ライク)」というラーメン屋を「間借り」する形で営業していることに理由がある。
どういうことかと言えば、「Bonito Soup Noodle RAIK」で助手をされている方が、定休日である月曜限定で、「月曜日は煮干rabo」の看板を掲げて店主としてお店を開けているらしいのだ。「見習い店主」と言っていいのかはわからないが、それならば営業が限定的なのも頷ける。
ただ「定休日である月曜限定」と書いたものの、前述の通りほぼ月1回のペースであるのに加えて「どの月曜日か」は定まっていないので、同店のTwitterやInstagramで営業日をチェックする必要がある。
今月(2019年7月)は8日に営業するとのことだったので、予定を合わせて現地の東京・永福町に足を運んでみたところ、お店には開店前から列ができていた。
約1カ月分の来客がこの場に凝縮されているため、混むのは当然と言えるかもしれない。しかし開店頻度の低さや物珍しさだけでは列はできないだろう。美味しいに違いない。「営業がレアなうえにあんまり美味しくないお店に人は来ない」と私の常識がささやいている。
30分ほど順番を待ったあと、食券機でメニューを選ぶ。店名にもある「煮干そば(800円)」のボタンを押した。並んでいるあいだ、店の外まで漂ってくる煮干しの匂いにずっと生殺しにされていたので、生きてきた中で最も煮干しに飢えているコンディションだった。
着席してからまもないうちに、褐色のスープの色味が美しいラーメンが登場。
煮干しの成分がしっかり溶け込んでいるのが見た目にもわかる。さて、いろいろな意味でレアなお店のお味はいかほどか。
細麺をすすってみると、期待感を優に上回る煮干しの風味が口一杯に広がった。ほどよく濃厚でえぐさはなく、まろやかながらも力強い。
スープの中に渦巻く塩味と煮干し出汁のブレンド具合がたまらない。作り手の腕が複雑な要素を絶品の味わいへと練り上げているように感じられる。実に美味しい。
煮干しラーメン好きを満足させるであろう旨味が印象深く演出されている。一方で、この口当たりの良さは苦手な方でも食べやすいのではなかろうか。
味覚をフル稼働させ、夢中になって堪能しているうちに、丼は空になっていた。そして食べ終わったそばから、この煮干しラーメンに飢えている。食べられるのはまた1カ月後である。入店難易度に加え、このお店の常連の方には試練が多そうだ。
・レアでなくなる日が来ても、来なくても
ともあれ、とても「間借り」のお店とは思えないクオリティの品だった。一流店に勝るとも劣らないと言っても過言ではない。たとえ不定期営業とはいえ、実直な研究の日々は絶え間なく続いているのであろうことがありありと想像できた。
月1回と言わず毎日でも営業してほしいだけに、店主の方が正式に独立される日が待ち遠しくなってしまった。しかし今の「隠れた名店」のままでも、それはそれでアリかもしれない。お店自体が「間借り」であろうと、出てくるラーメンの味は借り物などではないのだから。
・今回紹介した店舗の情報
店名 月曜日は煮干rabo
住所 東京都杉並区大宮1-2-3
営業時間 TwitterやInstagramを参照のこと
定休日 不定休
参照元:Twitter @Mon_niboshirabo、@BSN_RAIK Instagram @monday_niboshi_rabo
Report:西本大紀
Photo:Rocketnews24.
▼ほぼ月1回、不定期で「間借り」営業のお店
▼しかし味は一流店にも負けない
▼もう1度食べたい。だが入店難易度が高い
西本大紀










【これはクセになる…】 煮干しパスタ専門店「sisi煮干啖」が激ウマ & 謎のメニュー「にぼ吸い」が思わぬ伏兵 / ただし営業時間がレアすぎて泣ける
濃厚ってもんじゃねえ! 衝撃の「セメント系煮干しラーメン」はあまりにもレベルが高すぎた / 水天宮『麺処 にぼし香』
鍋持参でラーメンを持ち帰れる「鍋ラー」、生まれて初めて体験したらスープにまつわる “特権” に気づいた / 東京・十条『煮干しそば 流。』
すごい煮干しの「ラーメン凪」はTシャツも煮干しがすごい! なのに超カッコイイ!! 飲食店のTシャツが好き『店T』第2回
ミシュランに掲載された煮干しラーメンが超絶品! 富山県氷見市の『貪瞋痴(とんじんち)』は審査員も悶絶したと思われる犯罪的なウマさ
岐阜県の道の駅56駅を全制覇したのでオススメ10選を紹介する / 850駅を巡ったマニアのまとめ「全国2番目に道の駅が多い県」
【990円~】フードコートで “60分食べ放題” だと !? 新しく出来た『天丼やまと』はそば1杯で、そば・天ぷら・ご飯・カレーがおかわり自由だ!
公式の「約2倍」はウソ! ファミマ『巨大オールスター祭』で3倍近く重い逆詐欺グルメがこちらです
【4コマ】魔王軍はホワイト企業 2011話目「休暇明け⑬」
アパホテル東京板橋駅前がビュッフェ好きに有名な理由 / 1250円でインドカレー食べ放題の『アシルワード』がコスパ最高
初めての「カプリチョーザ」でサイゼリヤとの価格差にビビるも、『トマトとニンニク』に胃袋を掴まれた
両隣にイチャつくカップル…私が1人焼肉で「豚肉」を食べまくった理由 / おひとりさま食べ放題のリアル
「ハト専用超音波撃退機」を設置した翌朝の光景
刺身食べ放題の『漁港食堂 三方』が東京初出店! 多摩センター店に行って分かった「従来の漁港食堂との違い」と「コスパ」
【4コマ】魔王軍はホワイト企業 2007話目「休暇明け⑨」
【1000円以下食べ放題】900円のランチ定食注文で炒飯食べ放題! 唐揚げや水餃子もついてくるガチ中華『四川厨房 随苑 内神田店』
定額で遊び放題! 福生『ゲームセンター タンポポ』は、行き場のない “みなし機” の新たな活躍場所 / 懐かしの名機に会える楽園
都内の「天下一品」跡地に10店同時オープンした「伍福軒」が全店一斉閉店 / 6月中旬で店舗ゼロに
覚悟して「2つ折りスマホ」を買って1年2カ月が経過。今の端末の状態と、購入を検討している人はむしろコレを気にしてほしい
【実録】心筋梗塞になりました / 第1話「かつてない胸の痛み」
オニヤンマのフィギュアが虫よけになるってほんと? 2週間かけて試してみた正直な感想
【事件】久しぶりに「串カツ田中」に行ったらほぼ別の店になっていた / 豚もエビもレンコンも食べずに帰ることになった理由
【本日発売】「ローソンの福袋」(2160円)があまりにパンパンに詰まってて、持って帰るのちょっと恥ずい
中国「渡航自粛要請」から2週間が経った京都市内「祇園」「清水寺」「錦市場」の様子を見に行ってみた
黄ばんだスマホケースを『オキシ漬け』したらこうなった / TPU素材の変色は復活するのか?
【東北グルメ】濃厚煮干しの “ドロっと” スープ! なのに全然くどくない!! 青森市『田むら』の「鬼にぼしラーメン」
新潟名物・燕ラーメンが京都で開花! とことん背脂を追求する「セアブラノ神」が屋号に偽りなしの名店だった / 京都ラーメン巡り
「ラーメンよりウマイ」と噂の、せたが屋『深谷ネギカレーライス』が衝撃の味! 高速道路SA店限定の幻のラーメシ
【北海道ラーメン探訪】濃厚煮干しスープと極太縮れ麺がグイグイ食を進ませる! 札幌「in EZO 本店」
【悲報】ミシュラン一つ星ラーメン店の支店『蔦の葉』が休業へ / 幻になる前に食べてきた
【コスパ最強】新宿で朝ラーが500円! 百日紅(さるすべり)の「朝ラーメン」が最高オブ最高!!
食べログ「ラーメン部門」全国1位の名店が行列の果てに “頂点のラーメン” を見せてくれた / 東京・仙川「中華そば しば田」
間借り営業の「ドリア松栄」がとても良いお店だった / こういう人に自分の店を持ってほしい
【神ウマ】注文を受けてから麺を打つ! 東京・八丁堀「七彩」のラーメンに感動が止まらない!!
【秘密のグルメ】かき氷店「四代目大野屋2号店」が “間借り” している意外な場所とは?
【調理時間15分】市販のタレ不使用なのに激ウマ!「自家製 煮干しラーメン」の作り方