毎月のように発売される「かつや」の期間限定メニュー。生粋の “かつや者” を自称する私(あひるねこ)はここ数年間、そのほとんどを食べ、そのほとんどを記事にしてきたが、実は何度もスルーしてしまっている商品がある。それは海鮮系のメニューである。
どういうワケか「かつや」は、海鮮をメインに据えた新メニューを出す時、いつもより大人しくなる傾向があるのだ。本日2022年10月14日に発売された『秋の海鮮フライ定食』などがまさにそうで、内容はカキフライとエビフライの合い盛りとなっている。
そう、ハッキリ言って記事にしにくい。「かつや」なのにまとも。普通すぎる。そんなん「和幸」でやれ。が……! 私も “かつや者” の端くれだ。今回はあえて土俵に上がり、鬼門の海鮮メニューと一戦交えることにしたい。
・かつや新商品
ここ数年は毎年発売されている『秋の海鮮フライ定食』。広島県産の牡蠣を使用したカキフライとエビフライのセットで、価格は定食が税込759円、単品が税込539円となっている。先述の通り、私は今回が初体験だ。
いつも荒ぶっている「かつや」のことだから、何か頭のおかしな仕掛けが施されているかと思いきや、運ばれてきた定食は地球が吹っ飛ぶほどに普通。大きなカキフライが2個と、大きなエビフライが2本という極めて真っ当な定食である。
エビフライが長いのは平常運転として……
さすが広島産、カキフライもデカい! 写真詐欺だったらどうしようかと思ったが、おそらく記事の画像で見るより大きく感じられるはずだ。添えられたタルタルソースの量も申し分なし。
衣が厚すぎるということもなく、サクサクでウマい!
………………。
– 完 –
・未遂
いやいやいやいや! いくらなんでもこれじゃ終われねーだろ!! 何か他に書くことは……? 何か……何か……な……に……も、ねェェェェェエエエエエ! なす術なくレジへと向かう私。しかしこの時、私の中にはある一つの確信があった。それは……
『海鮮フライ定食』は定食で頼まない方がいい。
・断言
そう、頼むべきはご飯と豚汁がセットになった定食ではなく、『海鮮フライ』単品である。なぜか? その問いに答える前に、私も諸君らに聞きたい。たしかにカキフライもエビフライもウマかった、が……。
果たして「かつや」に来て、カツを食さずに帰っていいものか? それで満足したと思えるようなヤツが、オレ達の中に本当にいるのか? 胸を張って “かつや者” を名乗れるのか? いや、答えは否(いな)! 気付くと私は……
テイクアウトで『海鮮フライ』単品……
だけでは飽き足らず……
まさかの……
feat. カツ丼……!!
・主役交代
そう、定食のメインとしてではなく、強力なバックパックとしてカツに装備させる──。これが『海鮮フライ』の正しい使い方である。さっそくカツ丼の背部にセットしたところ、巨大なブースターを搭載したみたいな感じになった。ガンダムの終盤かよ。
だが想像してみてほしい。ただでさえ最強な「かつや」のカツ丼に、さらにカキフライとエビフライが加わるのだ。こんな贅沢なことがあるだろうか? まさに最終決戦仕様カツ丼。めぐりあい宇宙(そら)。人はこれを何と呼ぶか知っているか? 男のロマンだよ──。
“かつや者” 諸君の中には『海鮮フライ』に対して、若干の物足りなさを感じる人もいるかもしれない。そして、それはある意味では正しいと思う。だがしかし、ここまで想像して初めて『海鮮フライ』を理解し、咀嚼(そしゃく)したことになるのではないか。
よって私は、あえて皆さんに注意を喚起したい。『秋の海鮮フライ定食』は定食で頼まない方がいいと。もちろんどう注文するかは各自の自由であるが、ほんの少しでいい。私の言葉を思い出していただければ幸いだ。
参考リンク:かつや、Pixabay
執筆:かつや者・あひるねこ
Photo:RocketNews24.
★「かつや」関連の記事はこちら → シリーズ「かつや激闘集」
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かつやの新商品、秋の海鮮フライ定食ですが、ちょっと普通かなと思い改造しました。 #続きは記事で pic.twitter.com/Rjhx6mO1XP
— あひるねこ@ロケットニュース24 (@ahirunekoindie) October 14, 2022
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