先日、当サイトのリクエストボックスにダイエット中の同志から依頼が届いた。差出人は角海さん(仮名)で、内容は「かんてんぱぱのプチ寒天麺がとても美味しかったから試してみて」というものである。

寒天……その手があったか! 思わず膝を打つ自分がいたのだが、見逃せなかったのがその後の文面。なんとなんと、カレー味やとんこつ味などジャンキーな味も揃えているというではないか。普通に考えたら、そっち系は真っ先にダークサイドへと堕ちるんじゃ……?

・かんてんぱぱとは

「かんてんぱぱ」は寒天のトップメーカー・伊那食品工業株式会社のブランドで、本社は長野県にある。オンラインショップを覗いてみると、ダイエットで活躍してくれそうな商品がいろいろと並んでいた。

今回試してみるのは、もちろんプチ寒天麺。ひとまず和風、カレー味、とんこつ味、中華風、担々風と5種類(3袋入り482円)あるうち、前者3つを購入してみた。

というのも、和風が美味しくないと始まらないし、カレーと とんこつ はどこまで攻めているのか知りたかったから。あと、中華は大体ウマいから他がよければコケないと判断したのだ。


・和風

さて、まずは絶対に外すことを許されない和風から食べてみよう。作り方は簡単でカップに入れ……



そこに90度以上の熱湯200mlを加えて……



すぐにかき混ぜる。そして2分待てば……


出来上がりで食べられる状態になる。ちなみに和風は35kcal、糖質3.8gとなかなか研ぎ澄まされた数字を誇る。こりゃ激痩せ待ったなしやんけ……!


と期待したものの、どうしても気になったのは量の少なさ。なにせ内容量12.2gで茶碗1杯分のプチ寒天麺である。パッケージに「小腹がすいたときや、もう一品ほしいときにちょうどいいサイズ」とも書いてあるし、やはり少なさは避けられないようだ。

これ1つで一食を完結させるのはどう考えても厳しそう。で、実際に食べたら「足りない」と感じたから……

さすがにサバを足して一食とした。ただ、この組み合わせだと空腹で夜中に苦しむことはなかった(お酒は飲んだけど)ため、もう1品くらい用意しておけばそこそこ満たされるだろう。

ちなみに味はアッサリしていて、想像以上に寒天がウマくて驚いた。これだけで一食を耐えられるならば、味で苦しむことなく気楽なダイエットができるに違いない。


・とんこつ味

続いて とんこつ味を食べてみよう。こちらは55kcal、糖質6.3gと和風に比べて少しばかり数字が大きくなる……が、それでも優秀。

作り方は和風とまったく同じでお湯を注ぐだけ。ふわっと とんこつ の香りが漂い、脳がとんこつを食べられると錯覚する。そうだなァ、とんこつに合うものといったら炒飯で決まり……と思ってしまうが、そこはダイエットする身ならグッと我慢しよう。

味はアッサリめのとんこつでチュルッといける。そして中に入っている肉っぽいもの(ポークパウダーエキス?)とネギの組み合わせもよく、ストレスなんてまったく感じない。とても低糖質をやっているとは思えない美味しさでこれはアリ!

和風と同じく量の問題があるも、私は2袋を一気食い。しめて110kcalと糖質12.6gを摂取したことになったが、それでもダイエットできているのはありがたや〜!


・カレー味

最後はカレー味。58kcal、糖質は8.4gで内容量19gとなっている。焦点はどれくらいカレー感があるのかに尽きるが……

コレ、がっつりカレーである


あくまで私が感じたことではあるが、そのまま正直に書くとコレはカップヌードルイズムを感じるカレー味。つまりはウマいカレーで、目隠しでカレーの部分だけ食べたらワンチャン間違える人もいるかもしれない。それくらいにカップヌードル味でポテンシャルがハンパない!

チキンとかゆで卵とか他の種類に比べて合わせやすいし、個人的にはカレーがNO1。完全なるご褒美と言っていい味だし、これはいいものを知った。もはや低糖質ダイエットはイージーモードな時代に入っていると感じた1品だった。


・これからの季節にいいかも

低糖質を続けていると、どうしても同じようなメニューの繰り返しは飽きてしまう。その点、寒天はいろんな味や種類があるし、そして何より温かい商品であればこれからの時期に活躍してくれそうな気がする。

実を言うと、個人的には温めた豆腐そうめん系が苦手でどうしようかと考えていた。でも、これなら寒くなっても大丈夫。秋から冬にかけてダイエットする人の参考になれば幸いだ。

参考リンク:かんてんぱぱ
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.